ボクシング男子71キロ級で来年のパリ五輪出場権を獲得した岡沢セオン選手(INSPA・日大山形高出)が、練習拠点とする鹿児島県内で開かれている国体会場で山形新聞のインタビューに応じ「金メダルを取る実力があると信じている。大会に向けたピーキングが重要になるので、その準備をしたい」と抱負を語った。県民に向けては「必ずいい結果を届ける」と約束した。
―杭州アジア大会準決勝で世界王者に判定勝ちし、五輪への切符をつかんだ。
「厳しい試合だったが、最後まで自分のボクシングを信じていた。どんなにパンチをもらっても、得意とするアウトボクシングを貫いた。早い段階で五輪出場を決められたのは大きい」
―日大山形高時代の恩師・佐藤祐平監督が国体の本県少年男子監督としてこの会場に来ていた。
「すぐに先生に会って『やったな』『本番も(金メダルを)狙える』とほめてもらった。先生には必ず金メダルを見せる」
―2度目の五輪に向けてどんな準備をするか。
「金メダルを取る実力はあるが、問題は五輪期間中にいかにピークをもってこられるか。それは東京五輪の経験があるからこそ分かったことで、その準備と挑戦に120%の力を注ぐ」
―パリ五輪には世界6階級制覇のマニー・パッキャオ選手(フィリピン)が挑戦する可能性がある。
「対戦が実現したらアマチュアボクシングを世界中の人に見てもらえる機会になる。やったら100%勝てる自信がある。一番最初に戦いたい」
―県民へのメッセージを。
「いつも山形からの応援に大きなパワーをもらっている。古里は自分にとってすごく大切なもので、なかなか山形に戻れないからこそ、いい結果を届けたいと思う。絶対に期待を裏切らないという気持ちでパリ五輪に臨む」