リスキリング推進へ 人事担当者らが議論 茨城・水戸 働き方の変化考える

自社の組織課題について議論する参加者ら=水戸市笠原町

茨城県内でリスキリング(学び直し)を推進しようと、茨城県は13日、同県水戸市笠原町の開発公社ビルで、県内に事業所のある企業の人事担当者を対象にしたリスキリングワークショップを開いた。36人が参加し、技術の発展に伴う業務や働き方のさらなる変化を見据え、議論を交わした。

中小企業診断士の平井彩子さんが講師を務め、リスキリングの意味や考え方といった基本的な部分から、実際の進め方や及ぼす影響などを説明した。現代において脱炭素や電子決済をはじめとしたテクノロジーの発展が著しい点を指摘し、「技術革新に合わせ自身のスキルを更新する必要がある」と強調。その上でスキルを評価する適切な人事評価の必要性に言及し、「企業の組織成員は従来の同質性から多様性に変わっていく」と予測した。

参加者がグループに分かれた演習では、それぞれの組織内の課題を共有し、解決案を検討した。「世代間でスキル・キャリアアップの価値観が違いすぎる」という意見も出た。参加した社会福祉法人仁心会の柳沼広樹事務課長(34)は「多様な業種の人たちと議論し、推進の仕方などを考える貴重な機会になった」と感想を話した。

© 株式会社茨城新聞社