【キャンプ大賞2022】緻密な設計と素材使いで生み出された、革新的な調理器具が1位を獲得!その全貌を見よ!

「キャンプ大賞2022」は、昨年リリースされた数々のキャンプギアの中から、各カテゴリーにおけるもっとも優れた製品を選び出す業界最大規模のアワードです。今年2月に都内のキャンプ場にて、専門家の一団を集めて大規模な評価会を行ったことは既報の通り。今回お伝えするのは、キッチンジャンルのサブカテゴリーのひとつ「調理器具部門」で最高の評価を得たアイテムです。見た目も用途も異なるさまざまなキッチングッズから、2022年のトップに君臨した製品とは?

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「キャンプ大賞」は“各ジャンルのキャンプギアの頂点を決める大規模アワード

Photographer 吉田 達史

「キャンプ大賞2022」は、昨年ハピキャン編集部が起ち上げたアワード企画。その目的は、各メーカーから毎年発売されるさまざまなプロダクトの中から、キャンプライフをさらに豊かにする可能性を秘めた優れた逸品や、新たなスタンダードとなるであろう名作を見つけ出すことです。

第一次選考ステップでは、キャンプメディアの運営者やショップ関係者で構成された「キャンプ大賞2022 実行委員メンバー」が、膨大なエントリー製品の中からノミネートギアを選出。

「キャンプ大賞2022」実行委員会メンバー(敬称略・五十音順)

【ハピキャン編集長】大西真裕
【キャンログ運営】キャンプたけし
【fam_mag編集長】槻 真悟
【アウトドアスタイリスト】近澤一雅
【sotosotodays店舗責任者】野毛陽平
【キャンプライター】みーこパパ
【キャンプブロガー】山口健壱

第一次選考を通過したキャンプギアはアワード会場となったキャンプ場に展示され、下記12名の審査員がその全てを細やかにチェック。事前に定められた基準に沿って各製品をランク付けしてもらい、その集計結果から2022年の最優秀調理器具を決定しました。

「キャンプ大賞2022」審査員(敬称略・五十音順)

【viblantオーナー】石角直樹
【焚き火マイスター】猪野正哉
【アウトドア広報】牛田浩一
【ハピキャン編集長】大西真裕
【キャンプコーディネーター】こいしゆうか
【アウトドアコーディネーター】小雀陣二
【キャンプコーディネーター】佐久間亮介
【Lantern編集長】田川浩徳
【ソトレシピ代表】千秋広太郎
【アウトドアスタイリスト】近澤一雅
【アウトドアライフプランナー】野あそび夫婦

キャンプ大賞の受賞製品や最終審査を通過したアイテムは、その価値と実用性をキャンパーの皆さんに広く知ってもらうために、ハピキャンが運営する複数のメディアでフィーチャーしています。

テレビ番組『おぎやはぎのハピキャン』では、受賞ギアやノミネートギアがいくつも登場しており、ハピキャンが参加するイベントでも、キャンパーの皆さんに実物を触れていただく機会を設けています。

「業界の目利きによって選出された優れた商品に光を当て、その認知度を高めることで、キャンパーの皆さんに役立つ情報を提供したい」というのが、このアワードに込められたハピキャン編集部の想いです。

全11部門の最優秀賞&優秀賞のうち「調理器具部門」の受賞ギアを発表!

エントリーされるキャンプギアは全5ジャンルと、11部門のサブジャンルに分類され、審査員の厳正な採点の結果、各部門でもっとも高い得点を獲得したキャンプギアに「最優秀賞」が、次点のギアに「優秀賞」が贈られます。

【採点方法】(キッチン・雑貨ジャンル共通)

キッチン・雑貨の2ジャンル4部門は、審査員がノミネートギアをチェックしつつ「個人的に使ってみたいかどうか」を基準に順位付けを行う(調理器具部門はノミネート数が8つなので1位〜8位まで順位付け)。

1位=8pt
2位=7pt
3位=6pt
4位=5pt
5位=4pt
6位=3pt
7位=2pt
8位=1pt

そのうえで、12名分の採点結果を上記ポイントにて集計し、合計ポイントがもっとも高かったものを「最優秀賞」、2番めにポイントが高かったものを「優秀賞」として選出する。

それではさっそく審査結果を見ていきましょう!

【キャンプ大賞2022】「調理器具部門:最優秀賞・優秀賞」はこちら!

キッチンジャンルのサブカテゴリ「調理器具部門」には、キャンプに持って行きたい8種類のギアがノミネートされました。ノミネート条件は

A. アウトドア用調理器具全般(=鍋、鉄板、サンドイッチメーカー、スキレットなど)が該当する

B. 調理雑貨は含まない

C. 上記の条件を満たす2022年発売のプロダクト

となっています。調理には直接関係ないけれど、ランチやディナーの際、あるいは食事の後に活躍するグッズ、または気分が盛り上がるアイテムが該当。実用性はもちろんですが、見た目や“かゆいところに手が届くアイデア”の有無が重要な部門と言えそうです。

では発表です!最優秀賞と優秀賞を受賞したのは、こちらのプロダクトです!

調理器具部門:最優秀賞はベルモント「ディッシュパンDeep」

Photographer Keisuke Nakamura

「調理器具部門:最優秀賞」はベルモントの角型深底フライパン「ディッシュパンDeep」に決定しました!

メスティンのようにも見えるユニークな角型深底のフライパンです。本体は厚さ1.2mmもある鉄製で、炒め物はもちろん、煮物や揚げ物なども可能。

ステンレス製の蓋の上に炭をのせることで、ダッチオーブンのように上火を使った調理もできます。本体、蓋はともに調理後そのまま食卓にサーブできるのもポイント。

「取っ手の着脱がスムーズ」「深さがあるので小物や調味料などがたっぷり収納できる」「角型なので収納時の省スペースにも貢献する」など、幅広い側面から審査員の賛辞を集め、最優秀賞受賞となりました。

【製品の特徴】

本体の底面が1.2mm厚となる鉄製フライパンは、角型デザインと深さが8cmもある深型が特徴。

炒め物、煮物、揚げ物など様々な料理に対応。満水容量は約1.9Lもあるので、一度にたっぷりの料理を作れる。付属の底網をセットすることで、蒸し料理も可能。

ハンドルは着脱式。ハンドルを外すと本体、ステンレス製の蓋のどちらもお皿代わりに使える。

直火、IH、ハロゲンヒーターに対応するので自宅キッチンでも活躍してくれる。

調理器具部門:優秀賞はBoottonation × 山田工業所「24cm 打出しディッシュアウトドア」

Photographer 吉田 達史

鉄板を5000回以上叩いて成形する打ち出し製法によって作られるディッシュは、ワイルドな焚き火料理にぴったり。浅い皿状の鉄板で、直接火にかけられるのはもちろん、皿として食卓で使うこともできます。

製造はプロ仕様の中華鍋などを手掛ける山田工業所が担当。「ひとつずつ手作業で形成するため、1枚1枚模様や形状が微妙に異なる唯一無二な感じがいい」と、プロの技とクオリティに高い評価が集まりました。

別売りのディッシュグリップを使うことでフライパンのように使うことも可能です。Boottonationのアイテムは露出こそ少ないものの、売り切れが続出するのも納得の一品でした。

【製品の特徴】

Boottonation(ボーットネーション)は様々なブランドや企業とコラボしキャンプやキッチンで活躍する道具を企画・販売する湘南発のブランド。

山田工業所で鉄板を5000回以上打って製造されたディッシュ。ハンドルがないのでお皿としても使える。直径は24㎝、重量は450g。ソロでもグループキャンプで活躍する。

惜しくも受賞を逃した、一級品の調理器具をドドンとご紹介!

ここからは「キャンプ大賞2022:調理器具部門」の審査において、惜しくも賞の獲得を逃したノミネートギアを見ていきましょう。

最後まで審査員を悩ませた、高機能でコスパも抜群な調理器具の数々。きっと皆さんにとっても魅力的な製品だらけなはず。

審査員のコメントとともに、全製品をチェックしていきましょう。

調理器具部門:ノミネート優秀品01KZM「イグニスデザイングリドル」

韓国の人気アウトドアブランド・KZMのアルミ製グリドルは発売直後から完売続出となったアイテムです。直径40cmの大ぶりサイズで、焼き、炒めに加えてスープ料理にも対応。吹きこぼれを防止する500mlのメモリがある点も高ポイント。

12角形のデザインと表面にデザインされたシグネチャーパターンも非常にスタイリッシュ。

「底面にのこぎりの歯のようなギザギザがあり、バーナーを使用するときもぐらつかずに安心」「両手でつかめる木製の取っ手がついているのは非常に便利」など、審査員の評価も上々でした。

調理器具部門:ノミネート優秀品02岡田鋳物「IMONO PLATE」

三重県桑名市の町工場が考案した、鋳鉄製、厚さ8mmの極厚製鉄板。網と鉄板の2面が1つになった形状で、幅広い調理スタイルに対応できるのがポイントです。

極厚の鉄板が食材の適温を維持し、焦げ付きにくく、熱をしっかり浸透させることができます。

「油を落としたい食材は網目サイドに置くなど、1枚の鉄板で好みの焼き方が選べるのがいい」「武骨でシンプル。鋳鉄製調理ギアの魅力を存分に楽しめるプレート」など、使い勝手に加えて、迫力満点の見た目にもプラスポイントを与える審査員も続出しました。

調理器具部門:ノミネート優秀品03イムコ「究極のメスティン」

オイルライターの創始ブランドとして知られるイムコが手掛けるメスティンは、2層のマーブルコーティングが施され、焦げ付きにくいのが特徴です。ボディは1.5mmと厚くできていて、熱伝導率、保温性にも優れています。

メスティン、本革ハンドルカバー、着脱式リッドノブ、メスティンフライパン、クッカークリップ、ミニしゃもじなど付属品が充実。オプションのスチームトレイやインナートレイをそろえるとさらに料理の幅が広がります。

審査員から「普通のメスティンよりおいしくご飯が炊けそう!」と評価を集めました。

調理器具部門:ノミネート優秀品04ハイム「DONABE SKILLET solo」

これ1つで、焼く、炊く、煮込む、蒸す、燻すなど、さまざまな調理に対応する土鍋型クッキングギア。微妙な火加減を気にすることなく、1合のふっくらご飯を炊き上げることができ、高い蓄熱製と保温性により、冷めにくい点が高評価につながりました。

表面には耐熱コーティングが施され、直火、オーブン、レンジに対応。「ブラック、ホワイト、カーキ、グレージュ、スモーキーパープル、アイスブルーのカラーバリエーションがかわいい」「調理後にそのまま食卓に持っていけるサイズとデザイン。写真映えもバッチリ」など、かわいい色使いと土鍋デザインを評価する声も多く上がりました。

調理器具部門:ノミネート優秀品05SOTO「ミニマルホットサンドメーカーST-952」

ハンドルが折り畳み式でコンパクトに持ち運べるアウトドア用ホットサンドメーカーです。プレートが着脱式となり、本体を2つに分解するとフライパンとしても使えます。

審査員が注目したのは、熱伝導率に優れたアルミダイキャスト製かつ、フッ素加工が施されているので焦げ付きにくい点。ハンドルを畳んだ時にきちんとロックがかかる工夫や、開いた状態でゴトクにのせても転倒しない安定感も素晴らしいと絶賛されました。

調理器具部門:ノミネート優秀品06ロゴス「LOGOS 23式ハンゴウ(2合)」

自衛隊規格の金型で製造された2合炊きの飯ごう。湯切りや蒸し料理ができるスリット入りの中蓋も付属し、炊飯のほかにも、焼く、煮る、炒める、蒸す、揚げるなど幅広く大活躍。

ハンガーに吊ったままでも蓋を開閉できる独自設計のハンドルは、収納時はコンパクトに。他メーカー製に比べてより使いやすさが追求された点が高評価につながりました。

「ハンドル付きの外蓋はフライパンとしても使えるうえ、中蓋と連結して2つの器を片手で持つこともできる」「本体と中蓋の上下同時調理が可能で、時短につながる」と、その便利さは名品と呼ぶにふさわしいと審査員も大絶賛でした。

美味しい料理づくりに欠かせない「調理器具」は幅広く取り揃えたい!

Photographer 吉田 達史

調理部門で最終選考まで残った製品は、いずれもメーカー各社の細かなこだわりや工夫が沢山盛り込まれた魅力的な製品が揃いました。

ここで紹介した調理器具は、それぞれが異なる用途・特徴を持っているものばかりなのでどれかひとつに絞って購入するのは難しいはず。複数取り揃えれば、きっと料理の幅も広がるはずなのでぜひ、今回の記事を参考に買い物してみてください!

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