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長崎市出島町の国史跡「出島和蘭商館跡」で13日、オランダ国旗を掲げる旗竿(はたざお)の完成記念式典があり、鈴木史朗市長らが掲揚した。江戸時代後期の出島オランダ商館医シーボルトの来日200周年事業の一環。
出島では往時、オランダ国旗が掲揚されていた。旗竿は出島復元整備事業の象徴として1997年から2012年まで立てられていたが、発掘調査や建物の復元作業に伴い撤去されていた。今回、往時の場所付近に設置した。高さは以前より約18メートル低い約12メートル。
式典には市長やテオ・ペータス駐日オランダ臨時代理大使、メラニー・ザクシンガー駐大阪・神戸ドイツ総領事など約90人が出席。ペータス臨時代理大使は「オランダ人にとって長崎は特別な場所。これからは週末など年間約100日国旗が掲揚される。感謝したい」とあいさつした。
シーボルトの子孫、関口忠相さん(43)は取材に「シーボルトは多くの顔を持ち、博物館にも力を入れていた。出島も新しくなっているので、ここを入り口に長崎の観光を多くの人に楽しんでほしい」と話した。