CSへ 広島カープ「ぼくとリリーフみんなに勇気を」栗林良吏 × 島内颯太郎 同学年トーク “勝利の方程式”【クライマックスシリーズ】

島内颯太郎 と 栗林良吏 、広島カープの中継ぎ陣を支える右腕は、ともに1996年生まれ。“勝利の方程式” を担う2人の同学年トークです。

◇ 2人の共通点

広島カープ 栗林良吏 投手
「同級生(学年)、リリーフ、イケメンぐらい…」

広島カープ 島内颯太郎 投手
「(笑)…ということで」

◇ お互いのシーズンの振り返り

栗林良吏 投手
「ぼくは、やっぱり前半、足を引っ張って、5月まるまる離脱してというところだったので正直、自分のシーズンに関しては満足していないですけど、チームとしてはCSに出ることができましたし、後半、なんとか少しだけ巻き返したいという気持ちで巻き返せたので、後半だけでいったらよかったかなっていうシーズンだったので、これが前半からできたらなというシーズンでした」

島内颯太郎 投手
「ぼくから見た栗林の今シーズンは、今までにない苦しんでいる姿っていうのを前半戦はすごく見ていて、それは今まで本当にないもの、ぼくらからすると栗林はすごくしっかり自分の仕事をして帰ってくるイメージがあったので、なんかそういう姿を初めて見て、『栗林も人間なんだな』と思うところもあったけど、やっぱり最終的にシーズン終盤になってくると、自分が調子を取り戻して、あらためて頼もしさみたいなものを感じました」

栗林良吏 投手
「島内は『人間』って言ってますけど、ぼく、ずっと人間ですし。まあ、苦しみを乗り越えられてよかったっていうシーズンかなと思います」

◇ 今季の印象的な試合

栗林良吏 投手
「ぼくは、甲子園のけっこう序盤の方だった(4月20日)と思うんですけど、島内が木浪さんだったか、近本さんだったかにけっこう粘られて、でも、けっこう真っ直ぐで押しているシーンを甲子園のブルペンで見ていて、島内が投げ終わったあとにすぐ伝えたんですけど、やっぱりあれだけファウルで粘られてなお真っ直ぐで押して、結果的に三振を取った試合があったんですけど、やっぱり島内すごいなっていう気持ちになりましたし、めちゃめちゃかっこよかったので。印象に残っているというか、勇気をもらえた試合」

島内颯太郎 投手
「よくない印象の方ですけど、栗林が東京ドームで中田翔さんに(サヨナラ)ホームランを打たれた試合(4月29日)。あのときが一番調子がよくなかった頃の栗林良吏で、それこそ、ことしの調子よくないっていう栗林を象徴するような試合だったのかなと思って。マウンド上でいろいろ考えながら投げている栗林自体が、見るのが初めてだったので、ちょっとよくない方ですけど、そのあと、しっかり調子を取り戻したっていうところがやっぱり栗林のすごさだと思うので」

栗林良吏 投手
「いい方はないですか?」

島内颯太郎 投手
「いい方は…」

栗林良吏 投手
「見てもらえてないですね」

島内颯太郎 投手
「(自分が)投げたあとが多いから…」

栗林良吏 投手
「(笑)じゃあ、いい方はないというところで」

島内颯太郎 投手
「いや、なくはないけど、そこはちょっと、そっちで」

栗林良吏 投手
「島内にもぼくのいい試合を挙げてほしかった気持ちはあったけど、自分にしか興味ないんだな」

島内颯太郎 投手
「ああ、それはよくない。それはよくない。そこ、ダメです」

栗林良吏 投手
「たぶん、ほかの人のを聞いても出てこないと思うので、逆に自分のベストピッチングとかは? 今、10個ぐらい出て、悩んでいるんでしょ。あれもよかったし、これもよかったし…(笑)」

島内颯太郎 投手
「10個もねえよ。そんな自分好きじゃない。何かな? 5月(2日)のDeNA戦。宮﨑さんはフォアボールを出して、牧選手・楠本選手を連続三振っていうところだったんですけど、あれがぼくの中で “ターニングポイント” だったかなってぐらいですかね」

栗林良吏 投手
「へえー」

島内颯太郎 投手
「あの試合の後あたりから勝ちの展開でも使ってもらえるようになって、ぼくの中でも自信になったというか、はい」

ボクト◇ お互いにCSで期待すること

島内颯太郎 投手
「栗林が投げるってなったら、やっぱり9回の最後を締める一番難しいポジションで投げることになると思うので、やっぱり、そこを任せられるっていうのはたぶん、栗林しか現状いないと思うので、やっぱり今までどおりのピッチングをしてくれたら抑えられると思うので、変わらず自分のピッチングをしてほしいなっていう気持ちですかね」

栗林良吏 投手
「ぼくにもう一度、勇気をほしいなと思うので、『0』に抑えるだけじゃなくて、ぼくとリリーフみんなに勇気をくれるような熱いピッチング、そしてガッツポーズを期待したいと思います」

◇ 初めてのCS

島内颯太郎 投手
「3連覇した後のドラフトで入っているので、ぼくらが入ってからはなかなかAクラスっていうのがなかったので、楽しみな反面、不安もあるところがあるので、ことし1年間やってきたっていうのをみんな、あると思うので、そこは自信を持って戦っていけたらいいんじゃないかなと思います」

栗林良吏 投手
「ぼくは不安しかないですし、でも、やっぱり出番が回ってきたら、なんとか結果を出したいと思うので、社会人で一発勝負を経験しているのと、あとはオリンピックでそういう場所も経験させてもらったところが、自分は自信につなげるしかないかなと思うので、新井さんが言っていましたけど、“全員野球” でその全員、しっかり入れるようにやれたらいいかなとぼくは思います」

◇ ◇ ◇

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
仲のよさがすごく伝わってきましたね。

石田充 アナウンサー
さすが同学年っていうところ。

天谷宗一郎 さん
お互いをしっかりと認めているからこそ、あそこまで深いところまで話しているんだなと伝わりましたね。

青山高治 キャスター
いや、CSで2人を見るのが楽しみになりました。

伊東平 アナウンサー
そうなんですよ。今シーズン、2人にもう1つ共通点を見つけまして、シーズンを通してストレートの大切さに気づいた今シーズンだったということなんですね。シリーズでは、栗林投手と島内投手の強いストレートに注目してください。

(RCCテレビ「カーチカチ! The ゴールデン 新井カープCS直前特番」より)

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