Dバックス・ケリー 昨季自費で観戦したフィリーズ戦のマウンドへ

ダイヤモンドバックスはフィリーズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦にザック・ギャレン、第2戦にメリル・ケリーの先発2本柱が登板する。本拠地の大声援を受け、フィリーズはプレーオフのホームゲームでは圧倒的な強さを誇っているが、少なくともケリーはそのシチズンズバンク・パークのプレーオフの雰囲気を経験したことがある。兄のリードがフィリーズファンのため、昨年の兄の誕生日に自費でチケットを購入してワールドシリーズ第3戦に連れて行ってあげたのだ。今年はそのマウンドに自分自身が立つことになる。

ケリーは兄の誕生日プレゼントとしてワールドシリーズ第3戦のチケットをオンラインで購入した。試合は雨で翌日に延期されたが、ケリー兄弟が観戦した試合でフィリーズは5本のアーチを放ち、7対0でアストロズに完勝。ケリーが「これ以上ないくらいに(フィリーズファンは)騒がしかった」と振り返るように、シチズンズバンク・パークはホームランが飛び出すたびに大歓声に包まれた。「あれ以上の歓声になるとしたら大変だろうね」とフィリーズが持つホームフィールド・アドバンテージへの警戒感を口にする。

フィリーズの本拠地シチズンズバンク・パークで初めてプレーオフの試合が行われたのは2007年。それ以来、フィリーズはプレーオフのホームゲームで26勝11敗(勝率.703)という圧倒的な強さを誇っており、これはプレーオフが20試合以上開催された全チームの全球場のなかで最高勝率となっている。ケリーは「あのエネルギーがフィールド上でどのように感じられるのか興味があるよ」と語る。

ダイヤモンドバックスは地区シリーズでもドジャー・スタジアムの大歓声を相手にプレーしており、リーグ優勝決定シリーズに向けた準備では、大歓声を鳴らした状態で打撃練習と紅白戦を行うなど、対策を進めている。クローザーのポール・シーウォルドは「重要なのはリードを奪うことだ。試合を優位に進めれば、観客はおとなしくなる。ドジャー・スタジアムでもそうだった」と先制点を取ることの重要性を強調。中地区王者ブリュワーズ、西地区王者ドジャースを連続スイープで破ったダイヤモンドバックスは、次は昨季のリーグ王者フィリーズ撃破を目指す。

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