CGではどうしても表現できない ヨルダンで撮影した確かな理由がこの映画にはある『極限境界線 救出までの18日間』

『極限境界線 救出までの18日間』©︎2023 PLUS M ENTERTAINMENT, WATERMELON PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED.

ファン・ジョンミンとヒョンビンという韓国を代表する二人の俳優が初共演し、タリバンの人質になった韓国人救出のためにアフガニスタンに向かった外交官と、現地の工作員による決死の交渉作戦を描いた“韓国初登場1位”の大ヒット作『極限境界線 救出までの18日間』が、10月20日(金)より公開。このたび、キャストと監督、スタッフの貴重なインタビュー含むメイキング映像が解禁となった。

実話から着想を得た衝撃作

韓国人23名がタリバンに拉致された。彼らは人質と引き換えに、現在刑務所に収監されているタリバンの囚人たちの解放を要求し、それが叶わない場合は、人質を全員処刑すると声明を出す。与えられた猶予は24時間。救出に向け孤軍奮闘する韓国外務省の外交官チョン・ジェホと、現地の国家情報院の工作員パク・デシクの二人は、人質殺害まで迫るタイムリミット、民より国を守る政府を前に、果たして人質の命を救うことができるのか—!?

「ヨルダンで撮影した確かな理由がこの映画にはある」

「極限の状況に立ち向かった人々の話。そこにすごく惹かれました」とファン・ジョンミンが語る本作は、「人質救出交渉を緊張感もって描けるかにかかっていました」というイム・スルレ監督のこだわりもあり、今回、劇中全体シーンの約80%以上を占めているアフガニスタンのシーンを作り上げるため、一番雰囲気が似ているヨルダンをロケ地に選び、韓国映画としては初めてヨルダン大規模撮影にのぞんだ。

しかし、コロナ禍で入国許可も困難を極め、さらに撮影地の気温は40度を超え、「一番つらかったのは砂漠の暑さです。それに韓国で母国語を使って撮影するより4~5倍困難な条件がそろっていた」(イム・スルレ監督)と振り返り、砂漠で移動すら苦労する様子や、砂嵐にスタッフが翻弄される姿も。それでも「ヨルダンで撮影した確かな理由がこの映画にはある」(ファン・ジョンミン)、「CGではどうしても表現できない壮大で素晴らしいロケ地だった」(カン・ギヨン)、「異国的な風景も観客の皆さんに楽しんで頂ける見どころの一つ」(ヒョンビン)とキャストも絶賛するハリウッド級のロケーションは必見だ。

撮影現場の映像では、ファン・ジョンミンが劇中、現地のテロに巻き込まれ、身体ごと吹っ飛ぶ場面も。爆発で顔を真っ黒にしたままモニターを真剣にのぞき込む場面や、外交官としての英語のセリフに苦労する様子もあり、まさに大奮闘の撮影だったが、その様子を見ていたヒョンビンは「(ファン・ジョンミンさんが)一つひとつのシーンをきっちりと丁寧に作り上げていく姿勢に驚きました」と大変感銘をうけたよう。

ヒョンビン自身も、「デシクは過去に自分の目の前で人質が殺された経験があり、その時何もできなかったことがトラウマになっている。それで今回の交渉作戦を誰よりも切実に感じているんです」と役どころをしっかりとらえ、身体を張ったアクションふくめ熱演。さらにパシュトー語の通訳カシムを演じたカン・ギヨンは、「パシュトー語のセリフを全て覚えていた」と監督を驚かせ、ハリウッドからアフガン人俳優を呼び寄せるなど国際色豊かな現場では、ファン・ジョンミンやヒョンビンが率先して撮影を盛り上げる様子などが垣間見られ、イム・スルレ監督も「共に作品を作り上げようとするエネルギーがあり、本当に助けられた」と感謝。キャスト、スタッフが一丸となって作り上げた本作に期待が高まる。

『極限境界線 救出までの18日間』は10月20日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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