特殊詐欺“ゆる”さない! 管内市町村ゆるキャラが「レンジャー」結成 青森県警弘前署

特殊詐欺被害防止に向けて気勢を上げるゆるレンジャーの仲間たち

 特殊詐欺は“ゆる”さないぞ! 青森県内で相次ぐ特殊詐欺被害を食い止めようと、弘前警察署管内の市町村でおなじみのゆるキャラたちが立ち上がり13日、特殊詐欺被害防止戦隊「ゆるレンジャー」を結成した。同署管内で広報活動やポスター掲示を行うほか、各キャラが被害防止を呼びかけるシールを弁当に貼るなどして、幅広い世代に被害防止を訴えていく。

 愛着のあるキャラクターから効果的に啓発してもらおうと、同署と弘前地区防犯協会が企画した。

 メンバーは県警の特殊詐欺被害防止キャラクター・サギかもくんと、弘前署の特殊詐欺防止キャラ・トラれんを筆頭に、弘前市の「たか丸くん」、板柳町の「あぷりん」、藤崎町の「ジャン坊くん」、西目屋村の「ブナッキー」の4隊員。それぞれの名前にちなんだ「相談したか? 丸ごと信じちゃダメ」「それ詐欺ジャン!」「お金の話はあブナッ!」などの決めぜりふがある。

 シールは、ゆるレンジャーに協力する同市のアサヒ印刷が作り、イトーヨーカドー弘前店の弁当に貼って販売する。同署で行われた任命式で、半澤一人署長が特殊詐欺被害が急増しているとして「緊急事態。皆さんの力を借りたい」と激励し、決めぜりふが書かれたたすきを託した。

 同署によると、13日現在の県内の特殊詐欺被害認知件数は77件で、昨年の同じ時期より52件多い。同署管内は県内ワーストの19件で、被害額は約5千万円にも及んでいる。

 たか丸くんは「特殊詐欺撲滅に向けて、みんなで力を合わせて頑張りたい」(署員訳)と意気込みを語った。

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