伝統的産地・六古窯に数えられる備前焼の魅力を発信する「第39回備前焼まつり」(実行委主催、山陽新聞社など共催)が14日、備前市伊部のJR伊部駅前一帯を会場に開幕した。初日は岡山県内外から約3万5千人(主催者発表)が訪れ、土と炎が生み出す工芸に浸った。15日まで。
窯元やギャラリーが立ち並ぶ通りは歩行者天国となり、食器や酒器、花器を中心に通常の2割引きで販売。来場者は散策しながら、好みの逸品との出合いを求めて色や形、手触りを確かめていた。
日々の暮らしで愛用しているという女性(72)=高梁市=は「自然の土を生かした色合いが魅力。一つ一つ手に取ってお気に入りを選ぶのが楽しい」と話した。