ドナー不足、移植医療に理解訴え 岡山駅で県など街頭キャンペーン

リーフレットを手渡し、移植医療への理解を呼びかける参加者ら

 臓器移植普及推進月間と骨髄バンク推進月間(ともに10月)に合わせ、岡山県などは14日、慢性的なドナー(提供者)不足が課題となっている移植医療への理解を呼びかける街頭キャンペーンをJR岡山駅で行った。

 県や県臓器バンク、岡山・骨髄バンクを支援する会など5団体の22人が参加。臓器移植や骨髄提供の流れを紹介したり、ドナーへの自治体の助成制度を説明したりするリーフレット千部を駅利用者らに手渡した。

 日本臓器移植ネットワークの調査では、臓器移植を望む約1万6千人のうち、手術を受けられた人は昨年1年間でわずか3%にとどまった。県臓器バンクの田中信一郎理事長は「海外と比べて移植希望者とドナーの数のアンバランスが目立つ。自分の最期にどう向き合うか考える時の一つの選択肢に入れてみてほしい」と話している。

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