合計4276勝&WS制覇4度 ベイカーとボウチーの名将対決に注目

ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズは、74歳のダスティ・ベイカー監督が率いるアストロズと68歳のブルース・ボウチー監督が率いるレンジャーズというメジャーを代表する名将同士の対戦となった。両者ともメジャーで26シーズンの監督経験があり、2人合計で監督通算4276勝。ワールドシリーズ制覇も合計4度(ベイカー1度、ボウチー3度)経験している。そんな両者の直接対決を前に、MLB公式サイトではサラ・ラングス記者が様々なデータを紹介している。

ベイカーとボウチーがプレーオフで直接対決するのは、今回が初めてではない。前回は2012年の地区シリーズで対戦(ベイカーはレッズ、ボウチーはジャイアンツの監督だった)。10年以上のスパンをおいて再戦するのは史上4組目のことである。また、レギュラーシーズンでは通算204試合の直接対決があり、これはベイカーとトニー・ラルーサの215試合、ボウチーとバド・ブラックの210試合に次ぐ歴代3位の記録となっている。

通算2000勝を達成している監督はメジャー史上12人しかおらず、2183勝のベイカーは歴代7位、2093勝のボウチーは歴代10位にランクイン。通算2000勝以上の監督同士がプレーオフで対戦するのは、2009年の地区シリーズで対戦したカージナルスのラルーサ監督(当時2552勝)とドジャースのジョー・トーリ監督(当時2246勝)に次いで史上2組目のことである。また、プレーオフを75試合以上経験している監督同士の対戦も2009年のラルーサとトーリに次いで2組目だ。

ベイカーは昨季、監督として自身初のワールドシリーズ制覇を経験したが、それまでにレギュラーシーズン3884試合で指揮を執り、これはワールドシリーズ初制覇までの試合数としては歴代最多だった。ちなみに、それまでの最多記録保持者はボウチー。2010年にジャイアンツで初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたとき、レギュラーシーズン2574試合で指揮を執っていた。また、昨季のベイカーはアメリカ4大スポーツ史上最高齢の優勝監督であり、今季アストロズがワールドシリーズを連覇すれば、ベイカーは自身の記録をさらに塗り替えることになる。

ボウチーは異なる3チームをリーグ優勝決定シリーズに導いた史上7人目の監督となった。ただし、異なる3チームでリーグ優勝決定シリーズを制した監督はおらず、ボウチーは史上初の快挙を目指すことになる。ちなみに、リーグ優勝決定シリーズが始まった1969年以前を含めても、異なる3チームをワールドシリーズに導いた監督は2人しかいない。ボウチーがベイカー率いるアストロズを破ると、史上3人目の快挙が達成される。

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