特殊詐欺を追い払う「魔よけの札」が登場 京都の警察署が玄関ステッカーを製作

特殊詐欺や不審者の訪問を防ぐため、住宅の玄関に取り付けられたステッカー(城陽市平川)

 詐欺事件などの防止につなげようと、京都府警城陽署は住宅の玄関に掲げる防犯用ステッカーを製作した。「不審者は、すぐに警察へ通報します」と示し、特殊詐欺の受け子や悪質な訪問販売業者を追い払う「魔よけの札」として役立ててもらう。

 同署によると、城陽市内での特殊詐欺被害件数は今年1~8月末で10件(前年同期比4件増)で、被害額は2800万円を超える。屋根の点検を装って高額の修理費を請求される事案も確認されているといい、地域防犯力を強化しようと企画した。

 ステッカーは縦26センチ、横6センチ。住宅の門やインターホンの前に掲示してもらい、「特殊詐欺・不審者通報の家」をアピールする。

 フックなどで固定するプレートタイプもあり、計500個をつくった。特殊詐欺とみられる電話があった際は「だまされた振り作戦」で警察に通報するよう呼びかけるチラシとともに、地域の高齢者などに配布している。希望者は同署0774(53)0110。

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