リーグ優勝決定シリーズ アストロズとフィリーズが優勢との予想

MLBのプレーオフはワイルドカード・シリーズと地区シリーズの戦いを終え、日本時間10月16日からリーグ優勝決定シリーズがスタートする。ア・リーグはアストロズとレンジャーズによる同地区対決となり、ナ・リーグはフィリーズとダイヤモンドバックスによるワイルドカード対決に。MLB公式サイトのウィル・レイッチ記者は、この4チームを「パワー・ランキング」でフィリーズ、アストロズ、レンジャーズ、ダイヤモンドバックスの順に並べ、アストロズとフィリーズが優勢との見解を示した。

レイッチ記者はフィリーズについて「昨年は下剋上というイメージだったが、今年はそんな感じはしない。チームに勢いや雰囲気があり、ブレーブスとの地区シリーズでも最初から主導権を握っていたような感じがあった」とチーム力の高さを評価。第4シードのフィリーズは、第6シードのダイヤモンドバックスを相手にホームフィールド・アドバンテージを手にしており、プレーオフで圧倒的な勝率を誇るシチズンズバンク・パークで好スタートを切ることができれば、2年連続リーグ優勝の可能性は高そうだ。

アストロズについては「7年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出したが、これはヤンキース王朝でさえ成し得なかった快挙だ。しかし、アストロズがリーグ優勝決定シリーズで終わらないことを忘れてはいけない。過去6度のリーグ優勝決定シリーズのうち4度はワールドシリーズに進出している」と紹介。「彼らは今世紀初の快挙を成し遂げようとしている」とワールドシリーズ連覇に期待を寄せた。

レンジャーズについてはマックス・シャーザーの戦列復帰に注目。「地区シリーズで故障者が出たり、スランプに陥る選手が出たりして、戦力がダウンすることはよくある。しかし、レンジャーズはその逆で、シャーザーとジョン・グレイの戦列復帰の準備が整った。シャーザー、グレイ、ジョーダン・モンゴメリー、ネイサン・イオバルディのローテーションは4チーム中最強だろう」と故障者の復帰で強化される先発投手陣を最大の強みに挙げた。

ダイヤモンドバックスについては「1ヶ月前、ガス欠したように見えたが、なんとかワイルドカードを獲得し、プレーオフでは5連勝。ヤンキースを倒した2001年の伝説的なワールドシリーズ以来となるワールドシリーズ進出まであと4勝に迫っている」とここまでの戦いぶりに言及。「残っている4チームのなかでワールドシリーズ制覇の最有力候補というわけではないが、だからといって彼らの勢いが止まるわけではない」とした。

ちなみに、データサイト「ファングラフス」では、リーグ優勝決定シリーズを突破する確率をアストロズ61.0%、レンジャーズ39.0%、フィリーズ60.0%、ダイヤモンドバックス40.0%と算出している。こちらでもアストロズとフィリーズが優勢との予想になっているが、果たして予想通りの結果になるのか、それともレンジャーズとダイヤモンドバックスが下馬評を覆すのか。各リーグの王者を決める戦いがいよいよ幕を開ける。

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