【秋華賞/穴ライズ】「リバティアイランドはじっくり追い出す……ならば」 想定“6人気”前後の刺客

■ヒップホップソウル

14番人気の伏兵評価だった2走前のオークスは、直線で開いた内をスルスルと伸び、一瞬は馬券争いに浮上しそうな末脚を披露。結果は6着に敗れたものの、2着ハーパーとは0秒3差。人気を考えれば大健闘と言っていい内容で、インパクトを与えるには十分すぎるパフォーマンスだった。

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春まで出脚が鈍く後方からの競馬が続いたが、前走・紫苑Sは一転、好位のインで流れに乗り、直線半ばで先頭に立つ優等生の競馬を見せた。当日は稍重馬場で、前半1000m通過が58秒1という激流を前で追いかけたため、さすがに脚が上がって最後はモリアーナの強襲に屈するも、負けてなお強しだったと言える。

先行できる今なら京都内回りもぴったり。リバティアイランドは後方待機だろうが中団だろうが、直線はじっくり追い出すはず。ならば、前走の好位抜け出しで見せた先行力を武器に、馬券内に粘れる可能性を秘めた1頭と言える。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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