古いものの温かさに触れると、なぜか心がゆったりと癒されます。小樽は明治時代の面影が今も遺るレトロな港町。歴史的建造物をリノベーションした「OMO5小樽 by 星野リゾート」は、館内随所に歴史を感じるフォトスポットがあり、おしゃれな小樽の街を深く味わうアクティビティも充実しているんです。1泊2日で心を解きほぐしてくれた、「OMO5小樽」宿泊記をお届けします。
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歴史的建造物をリノベーションしたレトロモダンな館内
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©Hoshino Resorts Inc.
JR「小樽」駅より徒歩約9分、「OMO5小樽」は、旧小樽商工会議所をリノベーションした重厚感たっぷりのホテル。リノベされた南館と、機能性とデザインを追求し新築された北館とがあり、全92室。全室ゆったりソファスペース付きです。
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©Hoshino Resorts Inc. 南館のデラックスルーム
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©Hoshino Resorts Inc. 北館のツインルーム
南館には、ゆとりのある贅沢な空間が特徴の「デラックスルーム」と「スーペリアルーム」、北館には「ツインルーム」があります。
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館内のあちこちで時を重ねたものだけが持つ温かな趣を感じることができ、ホテル内で過ごすだけで心が静かに解きほぐされていくよう。時空を超えたような錯覚におちいる階段や、館内にインテリアとして配置されている棚や鏡台、消火栓や鍵などは旧商工会議所時代のものです。
オルゴールライブラリーでお気に入りを見つける
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1階のパブリックスペース「OMOベース」にはオルゴールライブラリーもあり、お気に入りのオルゴールをお部屋で楽しむことも。生のオルゴールの音色は、一音一音が音のマッサージのように心と体に響いてきます。
ああ、この曲子どもの頃に聴いたことがある、と懐かしく思ったり、初めて聴く異国のメロディに想いを馳せたり。だんだんと、時間の流れがゆっくりになってくるような感覚。
圧巻の「OMOカフェ&ダイニング」
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そして何と言っても、昔大会議室だったという天井の高さ5メートルの開放的なOMOカフェ&ダイニングが素敵なんです。夕朝食はもちろん、カフェタイムからナイトラウンジまで、この場所で過ごす折々の時間が、「OMO5小樽」の最大の魅力だと筆者は感じました。
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1890年代制作 ドイツ ポリフォン社のオルゴール
ダイニングには、100年以上前に使われていたアンティークオルゴールが並びます。ナイトラウンジでは、生演奏も披露されるんです。こちらのオルゴールの煌めくような音色が今も忘れられません。ディスクオルゴール3大メーカーの1つ、ポリフォン社のもので、当時はホテルのロビーなどに設置されていたそう。
オイルランプが灯るナイトラウンジ
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さあ、毎晩21:00からは、バータイムの始まりです。ナイトラウンジは、日帰り利用もでき、ワインやウイスキーなどのドリンクやフードは有料。
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ぶどうタルト(11月末まで)と紅茶のセット(税込1,200円)をいただきました。浮き玉をイメージしている、タルトにかぶせられたガラスドームが可愛い。香ばしく焼き上げられたタルトはサックサク、果汁溢れるぶどうも鮮度抜群で、幸せな夜お茶タイムを演出してくれます。これは必食です!
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オイルランプの匂いがノスタルジックに空間を満たしていきます。アンティークオルゴールの生演奏とあいまって、本当に夢のようなひととき。溶けていく時間に、ただただうっとりする小樽の夜でした。
夕食は飲み放題付きのスペイン料理コースを
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さて、OMO5小樽は、素泊まりもできますが、ダイニングでスペイン料理のコース(飲み放題付き)をいただくこともできます。なぜ小樽でスペイン料理? と思ったのですが、スペインの歴史的建造物に宿泊する旅行文化や海の幸を使った料理が多いスペイン料理から着想を得たそう。
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飲み放題に含まれるのはワイン3種(白2種・赤1種)と、ソフトドリンク。ビールやウイスキー、カクテルなどは別料金になります。
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スペインのワイン「チャコリ」は、微発泡性でごく辛口のワイン。高いところから注ぐことによって酸味がまろやかな味わいに変わります!
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タパスはビュッフェ形式で好きなものを好きなだけいただけます。「カタルーニャ」というほうれん草炒めた家庭料理や、「クロケッタ(コロッケ)」「アルボンディガス(スペイン風ミートボール)」などおいしそうなものが目白押し。
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筆者は、特に、「ブランダーダ」というタラのほぐし身とジャガイモと生クリームをまぜたおつまみが気に入りました(写真右)。スモークサーモンと合わせるといくつでも食べられそうなほど絶品! トマトとオリーブのマリネも、さっぱりとして箸休めにぴったりです(写真左)。
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ダブルメインは豚肉のグリルと、ニシンのミックスパエリア。豚肉のグリルのうまみを、山わさびやロメスコソース(赤ピーマンやナッツが入っている)が引き立ててくれます。パエリアは、骨まで食べられるニシンを使用。ニシン漁で栄えた小樽らしさを演出。
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バスクチーズケーキやカタラーナ、トゥロン(ヌガー菓子)、チョコレートムース、アップルタルトなど、デザートも5種類食べ放題です。
こちらの夕食は、ワインの飲み放題付きで一人6,600円(税込)と、かなりお得感があります。夕朝食プランで予約すると、さらにお得ですよ。
朝食の「パフェチラシ」と「ハモンセラーノ」は必食!
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朝食ビュッフェも、スペインにちなんだメニューが多く見られます。ズラリと並んだパンは13種類。
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根菜スライスサラダや、フレーバーウォーターは、色鮮やかで爽やか。
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和食も充実していて、南樽市場の料理は14種類が毎朝並びます。しっかりと濃い味付けのさばの味噌煮がおすすめメニューだそう。お味噌汁も人気があります。
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こちらは人気メニューの1つ、パフェチラシ。錦糸卵やいくら、サーモンがトッピングされ、フォトジェニック! ご飯にはごまと大葉と生姜を混ぜているそうで、これが絶妙なバランス。2つくらいペロリと食べられちゃうおいしさです。
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羽衣のように薄くしっとりと口でとろけるハモンセラーノも必食。パンにガーリックとトマトを塗り、塩、オリーブオイルをふりかけたバゲットとよく合います。添えられたスペインオムレツも人気の一品です。個人的にはおかわりするほどおいしかったチーズ(モッツァレラとチェダー2種)もおすすめ。
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デザートには、スペインのチュロスに本場のレシピで調合したというチョコレートソースをつけていただきましょう。
気になるアメニティグッズは?ご近所マップも便利!
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滞在時に気になるアメニティグッズ。OMO5小樽では、フロント横のアメニティコーナーから、必要なものをピックアップする形式です。用意されているのは、歯ブラシ・ヘアブラシ・カミソリ・コットン・綿棒。ルームウェアは200円(税込)でレンタルできます。
有料アメニティは、スキンケアセット(OSAJIクレンジング・洗顔料・化粧水・保湿ゲル各1回分 税込300円)、ドリップコーヒー(2杯分 税込300円)、深蒸し茶(2杯分 税込300円)がそろっています。
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客室には冷蔵庫とウォーターボトルがあり、各自1階のウォーターサーバーを利用。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ハンドソープ、タオル類、電気ケトル、茶器、ドライヤー、テレビ、加湿器、金庫も備えられています。
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そしてOMOベースに設置されているこちらの「ご近所マップ」は必見! ご近所ガイドOMOレンジャーがおすすめする、宿周辺のグルメ&お土産スポットが満載です。食事なしのステイ時は特にめちゃめちゃ助けになりますよ。
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おすすめソウルフードも! 知らないご当地グルメだらけで、勉強になります!
朝の堺町通りさんぽ&ルタオコラボのパルフェ
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翌日は無料のガイドツアー「朝の堺町通りさんぽ」に参加。ホテルを出てすぐに見えてくる築110年の日本銀行旧小樽支店や、SNSでもよく見かける手宮線跡地の線路など、OMOレンジャーが厳選した見どころだけをギュッと詰め込んでお散歩。
明治、大正からの歴史的建造物が立ち並ぶ小樽を、まだ観光客が少ない朝の時間に満喫できますよ。
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1年中クリスマスグッズを売っている「浪漫館」
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捨てない暮らしの生活道具屋「奥野商店」はレトログッズの宝庫
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オイルランプに照らされた広々とした空間にため息が漏れる「三号館 北一ホール」
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穴場絶景スポット「ルタオ本店」の展望台
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お散歩の締めくくりには、ルタオパトスで「目覚めのフロマージュパルフェ単品 1,650円、ドリンク付 1,870円(税込)」をいただきました。LeTAO(ルタオ)とOMOのコラボスイーツで、宿泊者限定。発酵食材とスーパーフルーツを使い、海辺の朝にぴったりの爽やかな朝パフェです。
ちょっと特別な時間を過ごしたいときに思い出す宿
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時を重ねたものだけが醸し出す穏やかな空気に浸り、ゆったりとした時間へ自らを解き放つ。ちょっと特別な時間を過ごしたいとき、また小樽を訪れたくなる予感がしています。
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小樽運河の夜景
OMO5小樽
住所:北海道小樽市色内1丁目6-31
電話:050-3134-8095(OMO予約センター)
料金:1泊1室16,000円~(税込、食事別)
OMOカフェ&ダイニング
営業時間:
朝食 7:00〜10:00(L.O.9:30)
夕食 17:30〜21:30
カフェ 12:00~15:00(ラストオーダー14:30)※日帰り利用可
バー(ナイトラウンジ)21:00~23:30(ラストオーダー23:00)※日帰り利用可
アクセス:JR「小樽」駅より徒歩約9分