ヴィニシウス、父と交わした約束。「いつかまたフラメンゴでプレーする」

写真:ベリンガムと共にラ・リーガで市場価値が1位のヴィニシウス ©Getty Images

ジュレン・ロペテギ監督政権下の2018ー19シーズン、ブラジル代表ヴィニシウス・ジュニオールはアトレティコ・マドリードとのマドリードダービーでトップチームデビューを飾った。クラブの絶対的エースだったクリスティアーノ・ロナウドが退団し、戦力ダウンが囁かれていたクラブにおいて、同じ左サイドを主戦場とするヴィニシウスの登場はニュースター誕生を思わせ、1年目ながら公式戦31試合に出場し、3ゴール9アシストを記録した。

しかし、次第に決定力不足が囁かれるようになり、個人技中心のプレースタイルから、終いにはカリム・ベンゼマがチームメートに対し「ヴィニシウスにパスを出すな」と指示するまでに。

そんなヴィニシウスに転機が訪れたのは、カルロ・アンチェロティ監督が就任した2021−22シーズンだった。それまでの決定力不足が改善され、チームメートとの息のあった連携から22ゴール20アシストを記録し、一気にチームの主力選手へと成り上がった。また、移籍市場専門サイト『Transfermarkt』による市場価値でも、ジュード・ベリンガムと共に1億5000万ユーロ(約235億円)でラ・リーガで最も価値の高い選手の1人となった。

そのヴィニシウスが自身の将来について、父と交わしたある約束を明かしている。フランス『L'Équipe』が伝えている。

「自分のキャリアをレアル・マドリードで終えることもできるが、自分の心のクラブはフラメンゴだ。父に、いつの日かフラメンゴで再びプレーすることを約束したし、その約束を果たす義務があるんだ」

レアル・マドリードへの愛を常に強調しているヴィニシウスだが、将来的には古巣のフラメンゴで再びプレーする考えがあることを明かした。また、レアル・マドリード加入が常に噂されるフランス代表キリアン・エムバペにも言及している。

「ここにいる誰もがエムバペとのプレーを望んでいるし、いつかそうなることを願っている。エムバペはベストプレーヤーではないかもしれないが、最高の選手の一人であり、唯一無二の選手だ」

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