離婚の理由はさまざまですが、義実家との相性が悪く結婚生活が破綻する原因となることもあります。
配偶者のことは大事でも、どうしても切れない義実家との関係に疲れてしまうと、家族の間にも不穏な空気が流れることに。
離婚まで発展した義実家とのトラブルにはどんなものがあるのか、妻視点の実録エピソードをご紹介します。
「夫と離婚した理由は、義父の介護を押し付けられたからです。お互いにフルタイムの勤務で忙しく、私は子どもの塾の送迎に家事にと毎日夫より慌ただしいのに、そんな私を知っていながら『週に3日は実家に行ってほしい』と口にする姿に、文字通り愕然としましたね。
それは無理だし『あなたの親なのだから、まずはあなたが看病するべきでは』と返すと『母親がこれは妻の仕事だと言うから』と言われ、義母に電話しました。
断ろうとしたら『仕事よりこっちを優先するのが当然』と強い口調で言われ、『私にも自分の生活があるので』と看病には行けないがほかの面では協力することを告げたのですが、『非常識』と義母にはずっとなじられました。
昔から私が外で働くことも夫と同等の収入を得ることも気に入らない義母で、家事や育児は私が中心にやっているのにそこは無視、会えばネチネチと嫌味を言われることには辟易していました。
義実家に行く時間はなくそのまま放置していたら、ある日義母から電話がかかってきて『明日リハビリがあるから午前中クルマを出してちょうだい』といきなり言われ、仕事があるのでと断ったら『休みなさい』となぜか上から目線の言葉が返ってきてさすがに腹が立ち、『息子さんにお願いしてください』と返して切りました。
これがきっかけで夫とも対立するようになり、子どものためによくないと思った私は別居に踏み切り、離婚話をスタートさせました。
子どもも意地の悪い義母の姿ばかり見ているので義実家が好きではなく、私と父親の喧嘩の原因がそこにあると理解して味方になってくれるのはうれしかったですね。
夫は『帰ってこい』の一点張りで、でも自分の父親の介護は私の仕事だと譲らず、話が進まないため離婚調停を申し立てたら慌てたように『離婚する』と電話で言い出すのがおかしかったです。
介護は妻の仕事なんてありえないし、そこまで尽くす理由はありません」(45歳/営業)
「夫の親の介護は妻の仕事」なんて非常識な考えですが、それを当然とする価値観の人たちは実際にいます。
妻であっても筋が違う要求に応える義理はなく、一方的に押さえつけようとする義実家とは決別するのが自分のため。
変わらない相手に無駄な時間を使うより、潔く離れる決意がずっと健全ですね。
(ハピママ*/ 弘田 香)