<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(5)】男子フリースタイル74kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

 

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子フリースタイル74kg級】
Sidakov, Zaurbek(ザウルベク・シダコフ=AIN、ロシア)

(UWWサイトより)

 1996年3月14日生まれ、27歳。10歳からレスリングを始める。カデット時代は国際舞台で飛躍することはなかったが、2015年に世界ジュニア(現U20)選手権66kg級3位。同年のシニアのワールドカップ第2代表に抜擢され、2016年に70kg級でロシア選手権優勝。

 2017年U23欧州選手権70kg級2位、2018年同74kg級優勝を経て、同年の世界選手権74kg級に初出場初優勝。2019年は欧州大会世界選手権を制した。コロナ禍明け直後の2020年ロシア選手権は3位と不覚を喫したが、持ち直し、2021年のロシア選手権で優勝して東京オリンピックの代表へ。見事に優勝した。

 ロシアの出場停止によって、世界レスリング連盟(UWW)主催の国際大会はブランクができたが、今年2月にロシア・クラスノヤルスクで行われた11ヶ国参加の「ヤリギン・カップ」で優勝するなど実力をキープ。今大会での世界一復帰へつなげた。


 ■ザウルベク・シダコフの話「国際大会ができない2年間でした。今大会は6試合も闘いましたが、これだけの試合数をこなしたのは久しぶりです。(初日に5試合を闘い)今日は朝起きて体に痛みを感じましたが、闘う準備はできていました。決勝は本当に厳しい闘いでした。カイル・デイクは4度の世界チャンピオンであり、オリンピックのメダリストです。だからこそ、私の中の闘志が燃えました」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝  ○[10-7]Dake, Kyle Douglas(米国)
準決勝  ○[5-1]Bayramov, Turan(アゼルバイジャン)
準々決勝 ○[6-0] Cabolov, Hetik(セルビア)
3回戦  ○[6-0] Yones Aliakbar EMAMICHOGHAEI(イラン)
2回戦  ○[3-0]Bekzod ABDURAKHMONOV’(ウズベキスタン)
1回戦  ○[7-6] Avtandil KENTCHADZE(ジョージア)


【表彰式】

[2]Dake, Kyle Douglas(米国)
[3]Cabolov, Hetik(セルビア)
[3]高谷大地(日本)
[5]★Kougioumtsidis, Georgios(ギリシャ)
[5]Bayramov, Turan(アゼルバイジャン)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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