三浦・西海岸線整備へ、埋蔵文化財に注目 8年かけ発掘調査予定 新たな発見につながる可能性も

初声市民センターに展示されている、赤坂遺跡からの出土品=三浦市初声町入江

 主要幹線道路のバイパスとなる三浦市・西海岸線の整備に向けた動きが具体化する中、埋蔵文化財調査が注目されている。ルート予定地には埋蔵文化財の存在が知られている「包蔵地」が点在している。神奈川県は2024年度以降に8年間かけて発掘調査を行う予定だが、新たな発見につながる可能性もある。

 文化財保護法では、文化財包蔵地を土木工事などで掘り返す際には、着工の60日前までに発掘調査を届け出るよう義務付けている。

 市文化スポーツ課によると、同市内には文化財包蔵地が200カ所以上指定され、西海岸線の未整備区間(三崎口駅付近~油壺駐車場入口交差点約2.5キロ)のルートにも複数の包蔵地がある。試掘調査をして遺物が出土した場合、本格調査を実施する。

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