トッテナムの本拠地が深刻な破壊行為の被害に遭ったことが判明した。イギリス『デイリー・メール』が報じている。
報道によると、ロンドン北部にあるトッテナム・ホットスパー・スタジアムではインターナショナルブレイクに入った直後の今月9日夜にグラウンドの一部が損傷する破壊行為の被害に遭ったという。
そして、すでに地元警察はこの破壊行為に関与した1名を逮捕したという。
この事件に関しては今月7日に勃発した、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの武力衝突の直後というタイミングもあり、以前からユダヤ人コミュニティとの強い結びつきがあるトッテナムを意図的に狙ったとの見方もあったが、現時点でそういった兆候は確認されていない。
ただ、被害総額に関しては少なくとも“6桁(10万ポンド(約1800万円))”以上にのぼる可能性があるという。
トッテナムは今回の事件を受け、「月曜日夜(9日)に起きた事件を受けて、ある人物が刑事損害の容疑で逮捕されたことを確認します。ただ、この事件が反ユダヤ主義と関連しているという兆候はありません」との声明を発表している。
前本拠地ホワイト・ハート・レーンの跡地に建設され、2019年4月に正式開場となったトッテナム・ホットスパー・スタジアムは、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラッフォードに次ぐ6万3000人収容の最新鋭の多目的スタジアム。
その総工費は12億ポンド(約2170億円)と言われ、NFLのロンドンゲームや大型のコンサートイベントの会場としても活用されている。さらに、先日にはユーロ2028の会場に決定したことも発表されていた。