ウインターカップ県予選特集 バスケットボール男子(2) 高さと3年生の結束力で優勝目指す柳ケ浦 【大分県】

高校バスケットボールの集大成の舞台である全国高校選手権大会(ウインターカップ)の季節がやってきた。出場権を懸けて戦う県予選は今月22日に始まる。男子は留学生を擁する別府溝部学園、柳ケ浦の2校が突出しており、優勝争いを演じそう。第2回は3年ぶりの優勝を目指す柳ケ浦。

【チームパラメーター】

オフェンス 8

ディフェンス 8

リバウンド 9

シュート 7

3点シュート 8

高さ 10

県高校総体の初戦で、エースの松本大地(3年)が前十字靭(じん)帯断裂の大けがで戦線離脱を強いられ、チームは揺れた。「攻撃だけでなく守備も彼中心にチームをつくっていたので痛手だった」(中村誠監督)。不安を抱えたながらも勝ち進んだが、優勝を懸けた別府溝部学園の大一番では、第4クオーターで失速して逆転負けを喫した。勝負どころでシュートを託せる選手がいなかった。大会後は敗戦のショックを引きずり、チームの雰囲気は重たく、しばらく下降線をたどった。

浮上のきっかけをつかめないまま、夏休みに入った。その間メンバー選考を白紙に戻し、チャンスを与えたことでチームは活気を取り戻した。東琉仁、木下心克ら3年生の目の色が変わり、チーム内競争がし烈になった。「僕ら3年生は過去最弱と言われ続けた。松本以外は3年間試合に出続けた選手がいない。最後の大会に向けて3年生の意地を見せつけたいと本気で思った」と木下。3年生の存在感は日を追うごとに増し、チームに一体感が生まれつつある。

夏休み以降、チームに活気が戻った

週末のある晩、3年生だけで寮の一部屋に集まった。ファストフードで買ったハンバーガーを食べながら、3年間の思い出を語り、「メンバーにどれだけ入れるか分からないが、できることを精一杯やろう」と声が上がったという。キャプテンの広中郁織は、「3年生が中心のチームにやっとなれた。ウインターカップで(ベスト8以上が立てる)メインコートで試合をする。今のメンバーなら、それができる」と奮起を誓った。

30人前後でメンバーを構成できるようになった今のチームは、駒がそろい、高さもある。先発候補のメンバーの平均身長は190cmと全国の強豪校に匹敵する。中村監督は「サイズが全てではないがアドバンテージになる。高さがあるからできることも増える」と、これまでと異なる守備システムを考えている。まずは県予選を突破することが大前提だが、全国で大暴れする準備はできている。

練習から全力プレーの木下心克(左)

(柚野真也)

© オー!エス! OITA SPORTS