富士ケ丘棒ささら 7年ぶり奉納 児童3人が獅子舞 茨城・北茨城

7年ぶりに奉納された子どもたちのささら舞=北茨城市関本町富士ケ丘

茨城県北茨城市関本町富士ケ丘地区の郷土芸能「富士ケ丘棒ささら」が14日、同地区の大塚神社で7年ぶりに奉納された。児童3人による軽やかな獅子舞や地元保存会による棒術が披露され、地元の見物客を魅了した。

富士ケ丘棒ささらは江戸時代から伝わり、子孫繁栄や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願する。市の無形民俗文化財に指定されている。これまでは獅子舞を担う地元の男子児童がいなかったり、新型コロナウイルスの影響があったりして奉納できなかった。

神社境内ではこの日、同地区の小学5、6年生の児童による獅子が、笛と太鼓の音色に合わせて軽妙な踊りを繰り広げた。獅子舞を演じた岩淵隼士君(10)は「うまくできた。緊張したが楽しかった」と笑顔を見せた。

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