津田健次郎、52歳で写真集を発売「もう写真集とかないと思っていました」

声優・俳優の津田健次郎が14日、都内で2冊目となる写真集『ささやき』(講談社)の発売記念イベントを開催した。

出来上がった写真集を手にした感想は、「写真集を久しぶりに出すことになりまして、それが無事に発売となり感無量です。本当にうれしいです」と喜んだ。9年ぶりとなる写真集の発売だが、オファーについて聞かれると「正直びっくりしました。第1弾の写真集を出してから9年が経つみたいなんで、もう写真集とかはないだろうと思っていたんですけど、『こういう写真集どうですか?』というお話をいただきました。このタイミングでいただけますか、と最初はびっくりして戸惑いました。それでも熱烈オファーをいただきましたので、じゃあ、やってみますかと答えました。写真集を作って出すのであれば、いいものを作っていきたいなと思いました」と明かした。

京都で撮影された今作。「京都は今は観光客とか海外から人がたくさん来ているので、撮りにくいんじゃないかなと思って、ザ京都みたいな観光地を外した場所で撮影したんですよ。それが逆にすごくよくて、これまで行かなかった場所とかで撮れて、改めて京都のよさがあることが知れました」と振り返った。京都での撮影にはフィルムのマイカメラを持参したそうで、「撮影の合間にパシャパシャと撮りました。人を写しちゃうと、いろいろあると大変なので、風景を撮っていました。この写真は来月に発売される豪華版の文庫サイズのミニ写真集として使われています」とアピールした。

写真集のコンセプトについては、「作りこんだ写真集は世の中にはたくさんあると思うんですけど、どちらかというと、緩い日常的な力の抜けたものがいいんじゃないかと思って、見ていただく方と距離感が近い感じのものがいいと思いました。一緒に時間を共有しているような、そういうものがいいなっと、そこはブレず作りました」と語った。

タイトルの『ささやき』の意味は、「ずっと声優として活動してきたので『声』というのと『距離感』ですね。ささやくというのは距離が近いので、ささやきが聞こえるぐらいの距離感、体温、空気、匂いみたいなものが写真集に載っかっていくといいいなと思って『ささやき』というタイトルになりました」と明かした。自己採点を求められると「100点です。マイペースに過ごしてますというのが、一番自然にいられますし、そこはまったくブラさずに撮影しました。ある種の空気みたいなものが生まれて、空気感も含めて伝わればいいなと思っております」と話した。

今後の活動については、「年を重ねてくると時間の流れが早くなりますね。日々をよりよく生きるようにしたいですね。ただ生きるのとは違う気がして、より密度の高い命の燃焼というか、密度を高くして生きていきたいと年々思うようになってきてます。嫌なことも、しんどいことも山ほどありますが、楽しいことも喜びもありますので、そういういろんなことをキャッチして、結果的に『生きるのが楽しい』となればいいなと思っています」とコメント。

続けて「表現者としてはエンジン全開のフルスロットルで、声優としても俳優としてもモノづくりの人間としてもやっていきたいです。いろんなお仕事をさせていただくようになりましたので、さらに広げたいです。映画も監督として撮りたいので、絶対にやりたいと思っています」とアピールした。

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