昨季のプレミアリーグで熾烈な優勝争いを展開したマンチェスター・シティとアーセナル。
2009年の対戦では、ある事件が起きた。アーセナルからシティに移籍したエマニュエル・アデバヨールが古巣相手にゴールを祝ったあのシーンだ。
アデバヨールはアーセナルサポーターのもとまで全力疾走したうえで露骨にセレブレーション。その結果、FAから2.5万ポンド(現レートで453万円)の罰金と2試合出場停止処分を食らった。
そのアデバヨールは『Sky Sports』のインタビューでこう述べていた。
「2009年に俺がピッチを走り回った際に起きたことをファンたちは忘れていい。
今日、はっきりさせたい。家族、特に母と父に対する侮辱を言われたら、どんな人間でも受け入れないだろう。母と父のためなら俺は何だってやる。
俺にとっては終わったこと。彼らも過去のことにしてほしい。
俺たちはみんなサッカーを愛している。テレビやSNSであのセレブレーションを見ても、笑い飛ばして前に進んで欲しいね。
それがアーセナルファンたちへの願いだし、今年は彼らの幸運を願っている」
「昨季は誰もが彼らの優勝を応援していたし、とても惜しかった。
1~2月になった頃、友達全員に伝えていたんだ。あの子たちが勝点を落とし始めないで欲しいってね。俺がアーセナルでプレーしていた時はそうだった。
首位か2位にいたのに、2月ごろになると選手が怪我をしたり、出場停止になって、リーグが終わる。俺たちは偉大なチームだったが、若かったし、リーダーが必要だった。
だから、彼らが勝点を落とし始めた時、まだシティとは勝点差があったけれど、俺はこう言っていたんだ。このクラブが呪われているのかは分からないが、リーグ優勝は難しくなるだろうってね。
でも、広い視野で見てみよう。彼らがどこからきたのか、そして、彼らが昨年にやったことは信じられないことだった。2位になり、優勝まであと一歩だった。
デクラン・ライスらいい補強をしたよ。リーグ優勝とCLで勝ち進むために投資をした。俺の古巣だし、幸運を祈っているよ」
もう過去のこととして、アーセナルファンとは和解したいようだ。
【動画】アデバヨール、アーセナル戦でやった問題のゴールセレブレーションシーン
なお、アデバヨールは同じく古巣であるシティの歴史的3冠についても美しいことだったと喜んでいた。