岩木山の紅葉、展望台から大パノラマ

8合目休憩所の展望台から山肌の紅葉や西海岸の風景を楽しむ行楽客=14日午後、弘前市の岩木山

 青森県内は14日、高気圧に覆われ全域で秋晴れとなり、弘前市の岩木山7合目付近は、黄色く染まったブナやナラの葉で彩られていた。有料道路・津軽岩木スカイラインで8合目まで上った行楽客は、展望台などから眼下を見下ろし、鮮やかな山肌やはるか遠くに見える西海岸、白神山地の風景を楽しんだ。

 スカイラインを管理・運営する岩木スカイラインによると、今年の色づき始めは平年より約2週間遅い10月1日ごろで、猛暑の影響かカエデの赤い色は少なめ。10月上旬から朝晩の冷え込みが強まり、紅葉の進み具合は平年並みに近づいた。下旬には山麓付近へ達するという。

 鶴田町の会社員笹森勇樹さん(46)は、新型コロナウイルスの5類移行後もなかなか行楽気分にならなかったというが「最近ようやく出かける気分になってきた。これからは、ほかの時期の岩木山にも来てみたい」と話した。

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