元駐サウジ大使を中東派遣へ　上川外相、政府代表で

　上川陽子外相は15日、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘の早期沈静化を図るため、上村司元駐サウジアラビア大使を政府代表として中東諸国に派遣すると発表した。「国際社会と連携し、関係者への働きかけに尽力したい」と外務省で記者団に語った。

　上川氏は記者団に、イスラエル滞在の邦人は14日時点で約千人と説明。情勢は流動的で刻一刻と変わっているとして、出国希望者に商用便が運航されている間に対応するよう呼びかけた。

　チャーター機を追加する可能性を問われ「状況の推移を見極めながら適切に対応」と述べた。ハマスが実効支配するガザに滞在する少数の邦人も含め、安全に万全を期すと強調した。