秋晴れに、鯨の山車悠々と 2年目の呼子くんち、佐賀

「呼子くんち」で親鯨の山車を引いて練り歩く人たち=15日午前、佐賀県唐津市呼子町

 江戸時代に捕鯨で栄えた佐賀県唐津市呼子町で15日、親子鯨の山車を引く秋祭り「呼子くんち」が開かれた。戦前行われていた祭りが昨年、形を変えて復活し、2回目の開催。秋晴れの中、大人や子どもが鯨と共に、港町を練り歩いた。

 しの笛奏者の佐藤和哉さん(41)が笛を吹き、子どもたちが「ヨイヤサーヨイヤサー」と鯨の山車を引いて歩いた。

 祭りを中心とした町おこしに取り組んできた会社役員の進藤さわとさん(47)は「祭りをつくるのは大変だが、少しずつ良くなっていけば」と話した。

 小学3年磯崎壮佑君(8)は「鯨の目が光っていてかっこいい。山車を引くのは楽しく、今後もやりたい」と声を弾ませた。

© 一般社団法人共同通信社