伝説的ハリウッド俳優 アカデミー賞受賞作の出演を2度固辞していた→共演女優の熱心な口説きで変心

俳優のロバート・レッドフォードは当初、1973年の名作映画「追憶」で、女優のバーブラ・ストライサンドと共演する機会を断っていたそうだ。興行的にも成功し、アカデミー賞2部門を受賞した同作品だが、ロバートはオファーに応じる前に2度も出演を断っており、バーブラとの共演チャンスを逃すところだったという。

ヴァニティ・フェア誌が出版した新しいバーブラの回顧録『マイ・ネーム・イズ・バーブラ』の中には、こう綴られている。「(ロバートは)脚本がケイティ(バーブラ)に焦点を当てすぎているから、ハベル(ロバート)のキャラクターがきちんと描かれていないことについて懸念していた」

そしてロバートは監督のシドニー・ポラックに自身の懸念を説明したそうで、「ボブ(ロバート)は監督にこう尋ねたの。『この男は何だ?ただ居るだけだ。何も望んでいないようだ。この男は何をしたいんだ?』ってね。彼の意見では、ハベルは『浅はかで画一的。現実的じゃない』」「ボブに満足してほしかったから、監督に『彼の要望に応えて。ハベルを全面に出すシーンをもっと書いて』って言った」「そしたら監督が2人の素晴らしい脚本家、デイヴィッド・レイフィールとアルヴィン・サージェントを雇い、ボブの役にフォーカスして、若くて成功している男の根っこにある深い部分に踏み込ませた。そして(プロデューサーの)レイ(スターク)に、報酬を十分に支払うように言ったのよ」と説明している。

しかし脚本は書き直されたものの再度ロバートは断ったそうで、バーブラは「やっとイエスと言ったときはすごく感激したわ。ボブを口説くのは大変だったけれど、その消極的な態度が脚本に大きな影響を与え、最終的にはより豊かで興味深いキャラクターになったという訳」と結んでいる。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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