茨城・土浦市長選告示 現新2氏、街の活性化など舌戦

安藤真理子氏、小野勉氏(左から届け出順)

茨城県土浦市長選は15日告示され、再選を目指す現職の安藤真理子氏(62)=自民、公明推薦=と新人で家庭教師の小野勉氏(61)がいずれも無所属で立候補を届け出て、現新2氏による選挙戦となった。市政運営に対する評価や市街地活性化などを巡って論戦が交わされる。

安藤氏は午前10時、大畑のショッピングセンターで出陣式を開き、国会議員や県議、市議、周辺首長ら支持者約千人(陣営発表)が駆け付けた。安藤氏は「3年間は皆さんの命を守るため闘った。ピンチをチャンスに変えようと取り組んだ」とコロナ禍での1期4年の実績を訴えた。「古里を誇りに思い、土浦を素晴らしい所だと思える夢のある街づくりをする。そのために働かせてほしい」と呼びかけた。

小野氏は出陣式を開かずに午前10時、大和町の市役所前で第一声を上げた。一律給付金の支給など市民の経済的負担軽減や市役所改革、市長のボーナス・退職金のカットを主張。現市政を巡り「このまま続いていいのか。今の市長になって土浦は何か良くなったか、何か実現できたか。私には伝わってこない」と指摘。「皆に行き届く公平な政治を実現する。土浦を大改革し、自由で楽しい街にしたい」と主張した。

投票は22日午前7時から午後6時まで市内50カ所で行われ、同7時から大岩田の霞ケ浦体育会館で開票される。有権者は11万8644人(14日現在)。

【土浦市長選立候補者】
安藤真理子(あんどうまりこ) 62 市長 無現
【略歴】市長当選1回[元]市議当選2回、県議当選2回。成城短大卒。大町[自][公]
【公約】子育て支援充実、医療福祉充実、TX土浦駅延伸の早期実現、農業・水産業の振興、商業活性化など

小野勉(おのつとむ) 61 家庭教師 無新
【略歴】家庭教師[元]俳優、日本郵便逓送社員、ワンダーコーポレーション嘱託社員。明治大卒。小岩田東
【公約】市民の経済的負担を減らす一律交付金、減税、市役所の改革、市長のボーナスと退職金ゼロなど

※年齢は投票日現在。略歴は、現職、元経歴、学歴、現住所。末尾の[内は推薦・支持政党

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