ナゴルノカラバフに国旗 アゼルバイジャン大統領が訪問

アゼルバイジャン国旗を掲揚するアリエフ大統領=15日、同国ホジャリ(同国大統領府提供、ゲッティ=共同)

 【モスクワ共同】アゼルバイジャンのアリエフ大統領は15日、支配を固めたアルメニアとの係争地ナゴルノカラバフ各地を訪れ、アゼルバイジャン国旗を掲揚した。中心都市ハンケンディ(アルメニア名ステパナケルト)の式典で「20年前の大統領就任後、占領下の全ての土地に国旗を掲げることを目標としてきた」と演説し「歴史的な出来事だ」と誇った。インタファクス通信が伝えた。

 2003年10月15日の大統領選で初当選したアリエフ氏は「紛争解決に向けて強固な政治的、法的な基盤と、強い経済を築いた。成功は明らかだ」と自賛した。

 アゼルバイジャンは9月にナゴルノカラバフを全面攻撃し、アルメニア系住民の現地行政府は解散を発表、住民約12万人のうち10万人以上がアルメニアに避難した。

 アルメニアは20年にトルコを後ろ盾とするアゼルバイジャンとの大規模衝突で敗北、今年9月の攻撃は静観した。

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