手作り弁当で地域に元気 南砺・土山地区「おねえちゃん食堂」、地元の野菜たっぷり

手作り弁当の販売を始めたおねえちゃん食堂のメンバー

 富山県南砺市土山(どやま)地区(福光)の女性住民でつくる「おねえちゃん食堂」(青木都(みやこ)代表)は、土山公民館を拠点に手作り弁当の販売を本格スタートさせた。15日は、飲食店営業許可を受けてから初めて、住民らに弁当をお披露目した。メンバーは「地元の野菜をふんだんに使い、土山の良さを伝えたい」と張り切っている。

 土山地区は中山間地にあり、28世帯が暮らす。人口が年々減る中、活性化の一環で地場産野菜を使った弁当を販売することにした。これまでは自治会の会合などの際に市内の業者に弁当を注文していたが、地元でまかない、地域のお金の循環も目指す。

 販売に向けて、自治会が中心となり7月から約3カ月かけて公民館の倉庫を調理室に改修した。県の「農村女性起業チャレンジ事業」を活用して、おねえちゃん食堂のロゴを作った。

 15日は、自治会が市内外の親子らを招いてサツマイモ掘りを実施。おねえちゃん食堂のメンバー8人が、ミョウガご飯や煮物、あえ物など10品以上を作り、参加者約20人に振る舞った。

 弁当は事前に注文を受け付け、値段や内容は希望に応じる。当面は地区の会合や催し用に販売する。青木代表は「おいしい弁当をきっかけに、土山を知ってほしい」と話した。

地元で育てた野菜を使った弁当

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