キッスのメンバー2人、コロナによるスタッフ死亡で裁判沙汰に ツアーでずさんな安全管理?

キッスのジーン・シモンズとポール・スタンレーが、ギターの技術者を死亡させたとして訴えられた。キッスのギターテクニシャン、フランシス・スチューバーさんの遺族が、2021年10月のツアー中にフランシスさんが新型コロナに感染し数日後に亡くなったことから、2人を相手取って訴訟を起こした。

TMZが入手した文書によると、遺族はポールが最初に新型コロナに感染し、その後ツアーのずさんな安全管理のために拡大。ウイルスに感染した人は、バンドが滞在していた都市のホテルの部屋に隔離するように指示されただけで、それ以外の指示はほとんどなかったと主張している。

フランシスさんはデトロイトで新型コロナに感染。ホテルに滞在するように言われたが、遺族はバンドのマネージャー、ドク・マクギーが医療関係者の訪問診察を約束していたにもかかわらず、手配しなかったとしている。ドクはツアーに参加していた別の人物にホテルでの様子を見てほしいと頼んだそうで、その人が到着した時にフランシスさんはすでに死亡。ウイルス検査で陽性となってから2日後のことだった。

遺族はジーンとポールのほか、ドク、マリオット・ホテル、ライブ・ネイションに対して訴訟を起こし、金額は不明だが損害賠償を求めている。

2021年12月、ポールはワクチン接種を受けていたにもかかわらず、2度目の新型コロナウィル陽性反応が出たことを明らかにし、自身の写真と共にインスタグラムにこう投稿していた。「僕のオミクロン・フェイス!家族全員がかかってる。疲れていて鼻水が出てるよ。家族のほとんどは全く症状がない。好きにすればいい。予防接種を受けていて本当によかった」

また、ポールが夏に初めて新型コロナに感染した後、バンドは公演中止を余儀なくされた。遅れていた「エンド・オブ・ザ・ロード」ツアーの次の公演をわずか4日後に控えていた時に、ポールが陽性反応を示し、当時同バンドはこう声明を発表していた。

「ツアー参加者は全員、バンド、クルー共にワクチン接種を済ませています。バンドとクルーは、各公演や公演の合間にできる限り全員の安全を守るために、それぞれ個々に閉鎖空間の中で活動してきました。また、このツアーには新型コロナウイルスの安全プロトコル担当者が常駐しており、すべてのガイドラインに全員が忠実に従っていることを確認しています」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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