今季全休のフィリーズ・ホスキンス NLCSから戦列復帰の可能性も

2年連続のリーグ優勝を目指して日本時間10月17日からダイヤモンドバックスとのリーグ優勝決定シリーズを戦うフィリーズだが、昨季30本塁打を放った長距離砲が戻ってくる可能性があるようだ。オープン戦で左ひざ前十字靭帯断裂の重傷を負ったリース・ホスキンスは、今年のレギュラーシーズンを全休。しかし、すでに実戦形式での打撃練習を再開しており、ワイルドカード・シリーズ第1戦では始球式にも登場した。早ければリーグ優勝決定シリーズで代打要員として復帰する可能性があるとみられている。

現在30歳のホスキンスは、昨季156試合に出場して打率.246、30本塁打、79打点、OPS.794を記録。2017年に50試合で18本塁打を放つ鮮烈なデビューを飾り、翌2018年には自己最多の34本塁打&96打点をマークするなど、自慢のパワーを生かしてフィリーズ打線を支えてきた。しかし、FA前の最終年という重要なシーズンだった今季は、オープン戦で大けがを負い、レギュラーシーズンを全休することに。このままフィリーズを去る可能性もあったが、プレーオフの舞台に立つ可能性が出てきた。

ホスキンスはすでに約2週間にわたって実戦形式の打撃練習を行っており、高性能バッティングマシンを使用して、ただボールを打つだけでなく、ボールの見極めにも取り組んでいる。ロブ・トムソン監督は、リーグ優勝決定シリーズ第1戦の前日会見で「彼はとても調子がいい。実戦形式の打撃練習に取り組んでいるし、走ることやスライディングもできている。ゴロを捕球する以外のことは全てしっかりできているよ」とコメント。以前、トムソン監督はホスキンスの復帰について「ワールドシリーズが現実的な目標」と話しており、リーグ優勝決定シリーズでホスキンスがロースター入りする可能性については明言を避けた。

MLB公式サイトでフィリーズを担当するトッド・ゾレッキー記者は「ホスキンスがプレーオフで復帰する場合、代打限定の起用になる見込み」と伝えている。フィリーズはカイル・シュワーバーを守備に就かせることを好んでいないため、ホスキンスをDHで起用するためには、シュワーバーをスタメンから外さなければならないからだ。ちなみに、シュワーバーはカブス時代の2016年にシーズンの大部分を欠場したあと、ワールドシリーズで活躍した経験がある。当時のシュワーバーのような働きをホスキンスができれば、フィリーズにとって大きな戦力となる。

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