ヤマハ、クアルタラロが今季3度目の表彰台獲得「キーポイントはウォームアップラップにあった」/第15戦インドネシアGP決勝

 マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催された2023年MotoGP第15戦インドネシアGP。10月15日にMotoGPクラスの決勝レースが行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは3位に入り今季3度目の表彰台を獲得。フランコ・モルビデリは14位となった。

 ウイーク中、30度を超える過酷な暑さで行われたインドネシアGP。予選で4番グリッドを獲得したクアルタラロは決勝レースでもスピードを存分に引き出した。

 4番グリッドから絶好のスタートを見せたクアルタラロは、オープニングラップで3番手に浮上。さらに上を目指したが、前の2台のペースについていくことができにポジションキープに集中する。2ラップ後には後続集団に飲み込まれて一時6番手へ後退。6ラップ目にはブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がロングラップペナルティを履行する間に5番手に浮上した。

 レース中盤を迎えると、クアルタラロがいよいよ本領を発揮する。13ラップ目には アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)をとらえて4番手に浮上。さらにトップ走行中のホルへ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が転倒したため表彰台圏内に復帰。

 ここからさらにプッシュを強め、前を走るマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)との差を毎ラップ、着実に縮めていく。レース終盤、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ビニャーレス、クアルタラロがほぼ三つ巴の戦いとなったが、抜ききることができず、トップから0.433秒差、2位から0.127秒差の3位でチェッカーを受けた。表彰台獲得はインドGP以来となる今季3度目だ。

 15番グリッドからスタートしたモルビデリ。スタートこそ順調だったが、第1セクターの混乱で集団の最後尾まで下がってしまう。その直後には電子制御システムの不具合が見つかったため、2ラップ後にピットイン。コースに復帰した時点で4ラップ遅れとなっていたが、最終的に14位まで挽回してチェッカーを受けて2ポイントを獲得した。

ファビオ・クアルタラロ(決勝:3位)
「超ハッピーだよ! 今日のレースのキーポイントはウォームアップラップにあった。このとき、リヤタイヤを激しくスピンさせていたんだ。いいレースになることはわかっていたし、自分のスピードをアピールすることもできた」

「しかし、表彰台を争っている時は、いつでもさらに上を求めたくなるものだ。表彰台に上れる時は、いつもそれを目指すだけ! 僕
たちは常に前へ進み続けなければならない。限界ぎりぎりで走り、トップにコンマ5秒差でゴールできたのは素晴らしいね」

フランコ・モルビデリ(決勝:14位)
「好スタートを切ったあと、電子制御システムにトラブルが出たためピットに戻り、それからまたレースに復帰した。結果、23ラップをひとりで走ることになったが、このスピードには満足しているよ。このような状況のなかでもレースを完走できたことは、自分にとってもチームにとっても良かったと思っている。今日のスピードを次回のフィリップアイランドにそのまま持って行きたいね」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第15戦インドネシアGP決勝

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