寄生虫 薬の”運搬役”に 宮崎大医学部・丸山教授ら研究

宮崎大医学部の丸山教授

 寄生虫を薬の運搬役に―。宮崎大医学部の丸山治彦教授(61)=寄生虫学=が加わる共同研究チームの提案「寄生虫を操作する」が、科学技術振興機構(JST)の2023年度戦略的創造研究推進事業に採択され、10月から研究を進めている。ネズミに寄生する糞線虫が体内を移動する仕組みを明らかにし、ゲノム(全遺伝情報)編集により自由に操作することを目指す。研究成果を応用することで、寄生虫を使って体内の狙った場所へ薬を運ぶことが期待される。

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