ワールドシリーズのホームフィールド・アドバンテージはどうなる?

現在のMLBのルールでは、ワールドシリーズのホームフィールド・アドバンテージ(第1・2・6・7戦のホーム開催権)はレギュラーシーズンの成績が良かったほうのチームに与えられることになっている。リーグ優勝決定シリーズまではリーグ内のシード順が優先となり、ワイルドカードのチームのほうが勝率が高い場合でも地区優勝のチームが上位となっていたが、ワールドシリーズでは地区優勝とワイルドカードの区別はない。なお、レギュラーシーズンの成績が同じ場合は、タイブレーカーのルールに従って決められる。

今年のリーグ優勝決定シリーズに進出したのは以下の4チームだ。

アストロズ(レギュラーシーズン90勝72敗)
レンジャーズ(90勝72敗)
フィリーズ(90勝72敗)
ダイヤモンドバックス(84勝78敗)

ダイヤモンドバックスがワールドシリーズに進出した場合が最もわかりやすい。アストロズとレンジャーズはともにレギュラーシーズンでダイヤモンドバックスの成績を上回っているため、ダイヤモンドバックスがワールドシリーズに進出した場合は、ア・リーグのチームにホームフィールド・アドバンテージが与えられることになる。

アストロズ、レンジャーズ、フィリーズの3チームが90勝72敗で並んでいるため、フィリーズがワールドシリーズに進出した場合は少し複雑になる。フィリーズはレギュラーシーズンでアストロズに2勝1敗と勝ち越したが、レンジャーズには0勝3敗で負け越し。よって、フィリーズ対アストロズになった場合はフィリーズ、フィリーズ対レンジャーズになった場合はレンジャーズがホームフィールド・アドバンテージを持つ。

ちなみに、ワイルドカード導入の1995年以降、ホームフィールド・アドバンテージを持ったチームは27度のワールドシリーズのうち、18度を制している(中立地開催となった2020年を除く)。近年のワールドシリーズでは、昨年はホームフィールド・アドバンテージを手にしたアストロズが4勝2敗でフィリーズに勝利。一昨年はホームフィールド・アドバンテージを得られなかったブレーブスが4勝2敗でアストロズに勝利した。2019年はロードチームが全勝という史上初の珍事が発生し、ナショナルズが4勝3敗でアストロズを破った。

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