龍よ 空高く舞え 長崎・三重くんち 豪快な奉納に熱気

豪快な龍踊を披露する地域住民ら=長崎市三重町、三重大神宮神社

 三重大神宮神社(長崎市三重町)の秋の祭事「三重くんち」が15日、同神社の境内と新三重漁協「浜いそ」横広場であり、地域住民らが龍踊を奉納した。
 三重漁港周辺の五つの自治会が輪番制で浮立(ふりゅう)や龍踊を奉納しており、今年の踊町は角上自治会(辻博会長)。
 三重地域センター横から神社の階段を一気に駆け上がった龍が境内に登場。鳴り物隊の子どもらの軽快なリズムに合わせ、龍衆約20人が緩急を付けて体を自在にくねらせ、龍の動きを豪快に再現した。観客からは「モッテコーイ」の声がかかり、境内は熱気に包まれた。
 辻会長は「前回担当した年は雨で近くの体育館で披露したので今年は晴れてよかった。三重くんちを続けていくために、後継者を増やしながらしていきたい」と話した。
 初めて龍を持った会社員の門口拳斗さん(23)は「緊張したけど練習の成果を発揮できた。5年後はさらにレベルアップして出たい」と興奮気味に話した。

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