春の院展栃木展で開幕式 さくらの荒井寛方記念館 引き継いだ伝統、文化を未来へ発信

開幕式に続き行われたギャラリートーク=15日午後、さくら市氏家

 「第78回春の院展栃木展」(さくら市ミュージアム-荒井寛方(あらいかんぽう)記念館、日本美術院主催、下野新聞社共催)の開幕式が15日、さくら市氏家の同館で行われた。

 同展は日本美術院による春の公募展の巡回展で、14日に開幕した。同市出身の荒井寛方が院展同人だったことにちなみ同館で開催しており、今回で9回目。

 入選作297点のうち89点を展示。本県関係では、共に同人の岸野香(きしのかおり)さん(日光市出身)や文星芸術大特任教授宮北千織(みやきたちおり)さんをはじめ、同大特任教授荒井孝(あらいたかし)さん(宇都宮市)、川村敏博(かわむらとしひろ)さん(同)、窪井裕美(くぼいひろみ)さん(さくら市出身)などの作品が並ぶ。

 開幕式で小竹弘則(こたけひろのり)館長は「(同館が)今年開館30周年を迎えたことを機に、引き継いできた伝統や文化を未来に発信していきたい」。日本美術院の田渕俊夫(たぶちとしお)理事長は「展覧会の発展のため忌憚(きたん)のないご意見を伺い、真摯(しんし)に受け止めていきたい」とあいさつした。

 11月19日まで。午前9時〜午後5時。入館料は一般600円、高校・大学生400円、小中学生200円。月曜、今月17日休館。(問)同館028.682.7123。

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