「弁解録取」手錠かけ実施、鳥取 県警、男性を釈放

鳥取県警察本部=2020年

 鳥取署が8月に県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した男性容疑者に対して、容疑者の弁解を聞く「弁解録取」と呼ばれる手続きを本来は取り外すはずの手錠をかけたまま実施していたことが16日分かった。署は男性を釈放し在宅で捜査を進めている。

 釈放されたのは、鳥取市内でスニーカーに装着した小型カメラを女子高校生のスカート内に差し向けたとして、署が8月に逮捕した市立小学校教諭の男性。

 国家公安委員会規則では警察の取り調べの際、容疑者の任意性確保が定められており、弁解録取も手錠は本来外して実施する。署によると弁解録取を実施した警察官が手錠を外していないことに気付き報告したことで発覚した。

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