岡山県内私立高 総定員5620人 24年度 私学人気考慮し据え置き

 岡山県私学協会は16日、県内私立高校の2024年度募集定員を発表した。全23校の総定員は前年度と同じ5620人で、いずれの高校も定員を据え置いた。来春の県内中学校の卒業見込み者数が3年ぶりに減少に転じるものの、長期的な私学人気などを考慮したとみられる。

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 24年春の中学校卒業見込み者数は前年度比359人減の1万6899人で、25年春も減少が続くとみられる。県私学協会は「少子化の大きな流れは今後も変わらず、各校には一定の生徒数を確保することで教育の質を維持する狙いもあるのだろう」と推察する。

 特色を打ち出そうと、4校がコースの新設や改編を行う。美作が不登校特例校(学びの多様化学校)に対応した「Bloom」を普通科に新設。創志学園は同じく普通科に「理数特別」を設ける。

 試験は21校が共通日程で行い、選抜1期(学校で名称は異なる)は24年1月25日。うち13校は26日も続ける。選抜2期は18校が2月20日に予定。川崎医科大付属と吉備高原学園の2校は独自日程で実施する。インターネットによる出願は21校で受け付ける。

 23年度の選抜1期には同一校での併願受験を含めて延べ2万7476人が出願し、平均競争率は5.01倍だった。

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