マンチェスター・ユナイテッドがイギリスの化学企業『INEOS』を創業し、実業家のジム・ラトクリフ氏による入札を受け入れるかどうかを決めるようだ。
ユナイテッドは昨年11月、現オーナーであるグレイザー一家の売却検討が明らかに。ラトクリフ氏とともに、カタール銀行『QIB』の会長であるシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏が名乗りを上げたが、今季を迎えてもいまだ進展がない。
そうしていると、シェイク・ジャシム氏がつい先日、50億ポンドで株式100%の買収話を持ちかけたが、良い返事なく、撤退。同氏は負債の完済に老朽化が進むスタジアムや施設の改修、そして補強の予算として14億ポンドの投資準備もあったとされる。
そうして残ったのはラトクリフ氏の25%の株式買収オファーのみに。イギリス『The Athletic』によると、ユナイテッドの取締役会はラトクリフ氏に少数株を売却するか否かの投票を行う見込みだという。
ただ、『INEOS』とユナイテッドに近しい人物によれば、グレイザー家はラトクリフ氏の提案を受け入れる方向で動いているとのことで、取締役会の承認が条件ながら、すでに原則合意に達しているそうだ。