アリス谷村新司さん死去、74歳 「昴」など多数の名曲手がける

インタビューに答える谷村新司さん=2016年10月

 フォークグループ「アリス」のリーダーで、「チャンピオン」や「昴」など歌謡史に残る名曲を数多く手がけたシンガー・ソングライターの谷村新司(たにむら・しんじ)さんが8日、病院で死去した。74歳。大阪府出身。葬儀は近親者で行った。後日、お別れの会を開く。

 今年3月に急性腸炎の手術を受けて入院することになり、6月から開催予定だったアリスの全国ツアーを延期していた。所属事務所は「本人も回復に向けて頑張っておりましたので本当に残念に思います。とても穏やかな顔で旅立ちました」などと公式ホームページにコメントを掲載した。

 1971年、神戸市のアマチュアバンドのサークルで知り合った堀内孝雄さんとアリスを結成。翌年レコードデビューし、矢沢透さんを加えた3人で活動を本格化させた。谷村さんと堀内さんがどちらもボーカルとギターを担当するスタイルで、フォーク路線から出発。「今はもうだれも」「冬の稲妻」「チャンピオン」などのヒット曲を連発し、70年代のニューミュージックを代表するグループとなった。

谷村新司さんの遺影(所属事務所提供)
アリスのメンバー。右から谷村新司さん、矢沢透さん、堀内孝雄さん=2013年3月、東京都港区のスタジオ
ステージで歌うアリスの谷村新司さん=1979年8月、東京・日本武道館

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