Dappi投稿、賠償命令 立民議員への批判ツイート

東京地裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関

 野党批判を繰り返した匿名のツイッター(現在のX)アカウント「Dappi」の2020年の投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の参院議員2人がウェブ関連会社「ワンズクエスト」などに計880万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、同社の業務で投稿されたと認定し、同社と代表取締役に計220万円の支払いを命じた。

 新谷祐子裁判長は「社会的評価を低下させ、名誉毀損に当たる」と判断。「当時のフォロワー数は約15万9300人に及び、影響力は軽視できなかった」とし、投稿の削除も命じた。

 訴えていたのは、小西洋之議員と杉尾秀哉議員。自民党東京都連の政治資金収支報告書によると、同社は19年7月~21年8月、「特設ページ制作代」「サーバー費」などとして計約535万円の業務を請け負っていた。

 判決によると、Dappiは19年6月に開設され、20年10月25日、森友学園を巡る公文書改ざん問題について「近財(近畿財務局)職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間つるしあげた翌日に自殺」と投稿した。

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