最恐の幻想・耽美・恐怖!全米を騒然とさせた大ヒット映画がついに4K版で最降臨

70年代末から80年代を席巻したホラー映画の数々。その最後期に登場した大人気作『ヘル・レイザー』のシネマート新宿ほか全国順次公開が12/8(金)より決定した。唯一無二の映像世界も魅力の作品が、4Kデジタルリマスター版で蘇る。

70年代末から80年代にかけて『ハロウィン』『13日の金曜日』『死霊のはらわた』『エルム街の悪夢』など、現在もリメイク作品が作られるなど後世に多大な影響を与えるホラー映画が次々と登場した。そんなホラー映画ブームの最後期、1987年に発表された『ヘル・レイザー』は<幻想恐怖>という新しい概念を提示し、世界を魔界の呪縛に巻き込んだまさに80年代ホラーの切り札、80年代ホラー最後の重鎮の名にふさわしい作品である。ピンヘッドをはじめとする魔道士=セノバイトという禍々しくフェティッシュな造形、かつ明晰で知的なギャップもある愛すべきキャラクター、幻想美溢れる映像と迫力の特殊メイク、極限の快楽をもたらす謎のパズルボックスから始まる惨劇という、恐怖と官能が交錯する斬新な世界観で、スティーヴン・キングに「ホラーの未来をみた」と言わしめ、全米を騒然とさせた公開当時から今もなお熱狂的なファンを増殖し続けている。特に魂を切り裂くセノバイトたちが恐るべき攻撃力とともに交渉や論理的説得に応じる知性もあわせ持っているというそれまでになかったホラーの在り方を世に知らしめた功績は大きい。

© 1987 New World Pictures. All Rights Reserved.

監督は「血の本」シリーズで世界幻想文学大賞、英国幻想文学大賞を受賞するなど一大センセーションを巻き起こした英国の天才恐怖作家クライヴ・バーカー。自身の原作・脚本の映画化であった『アンダーワールド』『ロウヘッド・レックス』の出来に落胆、溜め込んだフラストレーションを噴火させるべく、満を持して自らの手で自身の原作「ヘルバウント・ハート」を映画化して鬱憤を晴らした渾身の初監督作だ。魔道士と対峙するヒロイン、カースティ役にはその後『ヘル・レイザー』シリーズ3作品に出演することになるアシュレイ・ローレンス。カースティの父役には『ダーティハリー』で歴史に名を刻んだ名悪役さそりのアンドリュー・ロビンソン。継母役には演劇の最高権威ローレンス・オリヴィエ賞の常連である大女優クレア・ヒギンズが扮している。そして魔道士の首領ピンヘッドを演じるのはダグ・ブラッドレイ。以後シリーズ7作でピンヘッドを演じ、誰もその素顔を知らない名優として知られることとなった。この度解禁されたメインビジュアルにも、『ハロウィン』のマイケル、『13日の金曜日』のジェイソン、『悪魔のいけにえ』のレザーフェイス、『エルム街の悪夢』のフレディといったホラー界のアイコンを超える大人気キャラクターとなったピンヘッドが「呼ばれて来たぞ」という台詞と共に大きく君臨、我々を魔界へ誘おうとしている。

© 株式会社エスピーオー