ロシア、日本産水産物を輸入制限 中国に同調、処理水放出巡り

東京電力福島第1原発

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受け、ロシア農業省傘下の動植物検疫監督庁は16日、予防措置として、同日から日本産水産物の輸入を制限すると発表した。中国に同調して日本をけん制する狙いがある。

 同庁は「中国が導入している輸入制限措置に参加する」としている。ロシアが求める基準を満たし、水産物の安全性が確認されるまでの「一時的な措置」だという。

 同庁は9月、放射性物質汚染の可能性を考慮し中国の制限に加わる可能性を検討していると発表。日本政府は今月10日、テレビ会議形式で同庁と対話を実施し、安全性やトリチウムを含む放射性物質の検査方法を説明したと発表していた。

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