ジャニーズ、17日付で社名変更 60年以上の歴史に幕

大阪市北区の「ジャニーズショップ」前で、写真を撮る人たち=16日午後

 ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川元社長(2019年死去)による性加害問題を受け、同事務所は17日付で社名を「SMILE―UP.(スマイルアップ)」に変更した。16日をもって1962年の設立以来、60年以上続いてきた屋号を下ろした。

 社名変更に伴い、「関ジャニ∞」や「ジャニーズWEST」などの所属グループ名も順次、変更される。所属タレントのグッズを販売する名古屋、大阪、福岡の「ジャニーズショップ」も16日に最終営業日を迎えた。

 大阪市北区のショップを訪れたアルバイトの50代女性=大阪府吹田市=は「Snow Man」のファン。「本当はジャニーズという名前を残してほしいけれど、これだけ世界的に大きな問題になっているので仕方がない」と話しつつ、「名前が変わっても彼らを応援し続けたい」と強調した。

 同事務所は今年9月に開いた記者会見で、喜多川氏の名前を冠した社名を使い続けるとしたが、所属タレントを広告に起用していた企業などから批判が高まり方針を転換。今月2日、東山紀之社長が社名変更を発表した。

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