フェリシモ新プロジェクトで30社コラボ、商品購入で社会貢献

カタログ通販大手の「フェリシモ」(本社:神戸市中央区)が10月16日、東京都内にて「みんなで『うれしい未来』をつくる」をコンセプトとした新カタログ『GO! PEACE!』の発表会を開催した。

『GO! PEACE!』プロジェクト30社合同発表会の様子(10月16日・東京都内)

■ 「買いもの」を通して気軽に参加できる取り組み

1990年、次世代の子どもたちに緑豊かな森を残すため、一口100円から参加できる『フェリシモの森基金』をスタートし、1996年からは「ユネスコ(国連連合教育科学文化機関)」と共同で『トリビュート21プレート』を始めるなど、未来のためのさまざまなプロジェクトを実施してきた同社。

今回、自然環境保護やフェアトレード、または伝統文化の継承、病気や障がいといった困難への支援など、さまざまな社会的課題と向き合う施設や作家30社とコラボし、69のアイテムが誕生。基金付きの商品もあり、利用者が買いものを通じて気軽に社会貢献できるという取り組みだ。

「家族と一緒に眠る時間をもっと楽しく! 森の字パジャマ」。10着販売につき1着を病児と家族の療養施設の利用者に寄付

■ 「手を取って何ができるか考える機会になれば」

商品は「地球とともに」「世界とともに」「日本の地域・文化とともに」「あなたとともに」「ひとりひとりの願いとともに」という5つのテーマで構成。

「旭山動物園」とのコラボでは、森林伐採が進むボルネオ島の保全活動を支援する基金付きの商品(羊毛フェルトキットやスノードーム)を企画し、絵本作家・ツペラツペラ氏とは、医療的ケア児とその家族にエールを送るためのキャラクターグッズ(ホスピタルポーチや車イスポーチ)を開発するなど、5つのテーマに合った多種多様なアイテムが登場する。

小笠原諸島のウミガメの保全活動を応援する基金付きの商品。奥が「応援したくなるアオウミガメの赤ちゃんのぬいぐるみポーチの会」(月1個・2360円、うち50円は海基金として運用される)

発表会に出席した「旭山動物園」の坂東元園長は、「動物たちは困っていることがあっても、自分たちの思いを伝えてくれない。そんななかで私たち1人1人が環境や地球のことを本気で考えて、行動に繋げていかないといけない。今回のようにモノを通してその思いが伝わり、手を取ったときにふと自分たちに何ができるか考える機会になれば」とコメント。

同社の矢崎和彦代表取締役社長は、「事業性・独創性・社会性の同時実現を目指す『Team GO! PEACE!』プロジェクトは、今日をスタートとしてどんどん発展していく取り組み。今後もさまざまな方々とご一緒していきたい」と呼びかけた。『GO! PEACE!』のプロジェクトや商品は、デジタルカタログ、特設サイトで見ることができる。

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