【J1横浜FC】ガブリエウが7カ月半ぶりチーム合流 頼れる主将「一つになって残留へ」

練習後、ファンサービスに応じる横浜FCのガブリエウ=横浜市保土ケ谷区のLEOCトレーニングセンター

 左膝の前十字靱帯(じんたい)損傷で離脱していたJ1横浜FCのブラジル人DFガブリエウ(28)が16日、約7カ月半ぶりにチームに合流した。母国で治療に専念している間も毎試合欠かさずエールを送ってきたというキャプテン。感慨深げにピッチを歩き、「久しぶりにみんなに会えて懐かしく思った。あとは一つになって残留という目標を達成するだけだ」と闘志を新たにした。

 残留に向けてこの上ない朗報だ。ボールを使ってのトレーニングには参加しなかったものの、「最終段階にきている。あとは膝の筋力をつけるところ」。長く苦しい戦いいに、ようやく光が差してきた。

 今季主将に就任したものの、アクシデントは2月の第2節、湘南戦だった。守りの要であり精神的支柱を失ったチームは10戦未勝利と低迷。その間も「早く勝たないと、と思って見ていた」。責任感の強いリーダーは12時間の時差を越えて常にチームとともにあった。

 毎試合、アラームをセットしてチームのLINEにメッセージを送信。「一人一人ができることを最大限にやって自分たちを信じて明るく、勝つ気持ちで臨んでほしいと送っていたんだ」。久々に再会を果たしたこの日、練習前に盛大な拍手で迎えられたという。

 「いなくても大きな存在だったし、帰ってきたことでよりチームとして一体感も出る」とMF井上。四方田監督も「経験、実績も含めて彼へのリスペクトは強い。僕自身も心強く思っている」と満面の笑みを浮かべる。

 残留争いまっただ中での復帰に使命感は一層高まる。「何でもできることをやるのが今自分に課せられていること。励ましたり、アドバイスを送ったりしてより良い雰囲気をつくりたい」とガブリエウ。シーズンはここからが本番だ。

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