ビールからRTDへ サッポロビール仙台工場が新しい製造ライン

宮城県名取市にあるサッポロビール仙台工場が、ビールの製造をやめて10月から缶チューハイなどRTDと呼ばれる缶の酒の製造を始めました。

サッポロビール仙台工場は、約半世紀にわたり黒ラベルなどのビールを製造してきました。今回約40億円をかけて新しい製造ラインを立ち上げ、16日に記念の式典が開かれました。

この工場で新たにつくられるのが、RTDと呼ばれる商品です。Ready to Drinkの頭文字を取った用語で、缶チューハイやハイボール缶などふたを開けてすぐに飲める缶の酒の総称です。

近年市場が急成長していて、前年の販売量は10年ほど前の2倍以上に増えました。

更に10月の酒税改正により第3のビールが増税される一方、RTDの税率は変わらず値頃感が高まっています。

サッポロビール野瀬裕之社長「地元で愛されることと、更に新しい時代へ向けての新しいお酒を提案していける1つの工場の起点としてしっかり取り組んでいきたいというのが強い私の気持ちでございます」

サッポロビールは新設備の稼働を記念し、東北の酒蔵の酒粕を使ったサワーを11月21日に全国で売り出します。

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