岡山市南区の小串学区連合町内会は15日、地震や風水害への備えを学ぶ防災訓練を阿津ひだまりの里広場(同阿津)で開き、学区内外の約330人が緊急時の対応を確認した。
自衛隊岡山地方協力本部の講座では日笠泰樹3等陸佐が「災害時は家族であらかじめ避難先を決めておこう」と説明。地震で崩れたり、風水害で浸水したりした場所を避けて避難するよう促した。
参加者は新聞紙を使ったスリッパ作りに挑み、担架で被災者の搬送も体験した。同市立石井中3年男子(15)は「身近な物でスリッパを作れることに驚いた。災害時に学んだことを生かしたい」と話した。
岡山トヨタ自動車(北区大供)も参加し、停電時に給電できる電動車で温めたコーヒーを参加者に提供した。
訓練は2018年の西日本豪雨を契機に防災意識を高めようと始め、昨年からは学区外の人も交えて行っている。